メッツ・ストローマンが出場辞退 2球団での感染爆発も影響

マーカス・ストローマン(メッツ)は日本時間8月11日、今季の出場を辞退することを発表した。現在29歳のストローマンは、左ふくらはぎの故障で出遅れており、今季1試合も登板していない。メッツからの出場辞退者は、ヨエニス・セスペデスに続いて2人目となった。

ストローマンは、新型コロナウイルスの感染拡大が球界でも続くなか、「不確実なことや未知のことが多すぎる」として、家族と自分自身の健康と安全のために出場辞退を決断したことを発表。マーリンズとカージナルスの2球団で大規模なクラスターが発生したこともストローマンの決断に影響を与えたようだ。

ストローマンは左ふくらはぎの回復を待つあいだもブルペンでの投球練習を行い、先週は試合形式の練習で85球を投じて戦列復帰の準備を進めていただけに、ルイス・ロハス監督はストローマンの出場辞退の決断に驚きを隠さなかった。しかし、「選手たちが決断したことはサポートしていきたい」とストローマンの決断への理解も示している。

2014年にブルージェイズでメジャーデビューしたストローマンは、昨年までの6年間で通算51勝47敗1セーブ、防御率3.76をマーク。今季の開幕から故障者リストで過ごした期間はサービスタイムに加算されるため、サービスタイムは通算6年を超えており、今季終了後にフリーエージェントとなる。トレバー・バウアー(レッズ)やロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)とともに、今オフの移籍市場における注目株となるだろう。

なお、ストローマンは今季プレーしないままフリーエージェントになることについて「正直に言って、それほど心配していない。移籍市場における最も若くて最も優秀な先発投手の1人だと思っているからね」と語っている。メッツとしては、昨年7月に獲得したストローマンが2ヶ月プレーしただけでチームを去ってしまうことになるが、ストローマンはメッツとの再契約に興味を持っていることを明らかにしており、メッツと再契約を結ぶ可能性もありそうだ。

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