12日(水)都心はすでに猛暑日 関東甲信は天気急変のおそれ

 関東甲信は、12日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雨雲が発達し、大雨となる所がある見込み。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意・警戒が必要だ。

 12日の関東甲信は、平野部を中心に晴れている所が多い。強い日差しで午前中から気温が35℃を超えている所があり、東京都心では午前10時10分過ぎに35.0℃を観測し、3日連続の猛暑日となった。
 関東甲信は昼過ぎにかけて、さらに気温の上がる地域がある見込み。熱中症の危険度が極めて高い気象状況となるため、外出はなるべく避け、屋内にいても温度管理に注意が必要となる。

空模様の変化に要注意

 地上付近が高温となる一方、上空に寒気が流れ込むため、関東甲信は大気の状態が非常に不安定とる見込み。12日夜遅くにかけて局地的に雨雲が発達し、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨となる所がありそうだ。

 なお、発達した雨雲が停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性がある。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意・警戒が必要だ。落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、急に空が暗くなる、冷たい風が吹き始めるなど、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。ひょうが降ることも予想されるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要となる。

(気象予報士・高橋和也)

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