新たな観光戦略の策定へ有識者会合 長崎市が初開催

 長崎市の新たな観光戦略について検討する「市観光・MICE振興審議会」の第1回会合が7日、市役所で開かれた。来年1月ごろまでに計4回開き、審議会で出た意見などを踏まえ、市は本年度末までに観光戦略をまとめる方針。
 同市では、JR長崎駅西側にMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」が2021年11月に開業予定。市はこれらを生かして観光客らを呼び込み、交流人口の増加などにつなげる新たな観光戦略を策定したい考えだ。
 審議会は有識者ら9人。市は、MICE施設整備など市内の交流基盤の「変化」を生かし、市民の所得向上や雇用創出、定住促進を目指すことなどが戦略の目的だと説明。DMO(観光地域づくり推進法人)と連携しながら、戦略を進めていく考えも示した。
 委員からは「MICEやDMOへの市民の理解を深めるべき」「市とDMOの間の意思決定の流れを、はっきりとさせた方がよい」との意見が出た。
 次回会合は10月上旬の予定。

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