4割打者誕生なるか 打率.484のロッキーズ・ブラックモンに注目

チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)は日本時間8月11日のダイヤモンドバックス戦で4安打を放ち、今季の打率を.484とした。開幕16試合の打率としては、2004年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が.525を記録して以来のハイアベレージ。今季が60試合制であることを考えると、ブラックモンには79年ぶりの打率4割を達成する可能性が十分にありそうだ。

開幕から2試合連続でノーヒットに終わったブラックモンだが、そこから14試合連続安打を記録。14試合のうち、マルチヒットが11試合もあり、3安打以上は5試合を数える。メジャーリーグにおける最後の4割打者は、1941年に打率.406をマークしたテッド・ウィリアムス(レッドソックス)。この年のウィリアムスは143試合に出場しており、60試合制のなかで打率4割を目指すブラックモンと同列に語ることはできないが、60試合制とはいえ打率4割が偉業であることに変わりはない。

メジャーリーグ機構のデータ専門家、トム・タンゴはブラックモンが打率4割を達成する可能性について次のように分析する。まず、現在34歳のブラックモンがロッキーズの残り44試合すべてに出場する可能性は低い。44試合中42試合に出場し、平均4打数を記録すると仮定すると、ブラックモンは今季の残り試合で168打数を記録することになる。現在の64打数と合わせて合計232打数となり、打率4割を達成するためには93安打が必要。すでに31安打を放っているブラックモンは、残り62安打で打率4割を達成することができ、残り試合で必要な打率は.369(168打数62安打)となる。

2018年以降の打率が.311であるブラックモンが残り試合で.369を記録するのは決して簡単なことではないが、タンゴの試算によると、ブラックモンがこれを達成する可能性は6%もあるという。これらの数字を見る限り、79年ぶりの4割打者誕生に期待してもいいのではないだろうか。なお、ブラックモンは日本時間8月12日のダイヤモンドバックス戦に出場中で、ここまで2打数2安打を記録。打率を.500まで上昇させている。

© MLB Advanced Media, LP.