インディアンス・サンタナが「ボンズ級」のペースで積み上げる記録とは

カルロス・サンタナ(インディアンス)がバリー・ボンズのメジャー記録に迫るペースで四球を積み上げている。ボンズは2004年に歴代最多の232四球を記録。もちろん、サンタナは60試合制のシーズンでこの記録を更新しようとしているわけではない。しかし、四球を積み上げるペースは、2004年のボンズに迫るものとなっている。

サンタナは日本時間8月11日の試合が終了した時点で、チームの全17試合に出場し、23四球を記録。「マルチ四球」が6試合もあり、日本時間8月7日から4試合連続で「マルチ四球」を記録し、この4試合で12四球を選んだ(4-2-3-3)。17試合で23四球というペースを162試合に換算すると、219四球になる。ボンズのメジャー記録には及ばないものの、それに迫る数字である。

これだけ多くの四球を選んでいる結果、サンタナは打率.188に対して出塁率.451を記録。これはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の.453に次いでリーグ2位にランクインしている。日本時間8月7日のレッズ戦は無安打ながら4四球、日本時間8月9日のホワイトソックス戦でも無安打ながら3四球を記録し、ヒットを打たずとも出塁率は上昇する一方だ。

ちなみに、チームの開幕17試合で最も多くの四球を選んだのは、1962年のミッキー・マントルで29四球。マントルは打率.375と打撃自体も好調で、出塁率は.634という驚異的な水準に達していた。21世紀に入ってからでは、2002年と2004年のボンズが24四球、2007年のジム・トーメイが25四球、2013年のジョーイ・ボットー(レッズ)も24四球を記録している。

なお、サンタナは日本時間8月12日のカブス戦に出場し、この試合でも四球を1つ選んだ。4打席で3打数1安打1四球を記録し、打率は.196、出塁率は.453に上昇。今後、サンタナが四球や出塁率をどこまで伸ばしていくか注目したい。

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