ヨーロッパ卓球選手権の延期決定 9月開催予定も叶わず

写真:「卓球は人をつなぐ」Rallys/提供:西泰宏

ヨーロッパ卓球連合(ETTU)は11日、9月15日から20日で開催予定だった2020年ヨーロッパ卓球選手権大会を延期することを発表した。

ここ数日でヨーロッパ地域の多くで新型コロナウイルスの感染者が増加し、渡航制限が行われたり、入国に際して検疫が設けられていることが要因となる。

ヨーロッパ選手権が延期に

ヨーロッパ卓球選手権は、隔年で個人戦と団体戦が交互に行われる。2019年はフランスのナントで団体戦が開催され、男子はドイツ、女子はルーマニアが優勝を果たした。2020年はポーランドのワルシャワで個人戦が開催される予定となっていた。

ヨーロッパ選手権は、開催に向けETTUが前向きに動いていると7月上旬に報じられていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、開幕まで約1ヵ月となったところで延期が決まった。

安全が最優先事項

ETTUのクラマー会長は「選手、コーチ、役員、ボランティア、スタッフ、パートナーの安全が最優先事項。渡航制限があり、全ての加盟団体が参加できなければ、公平なヨーロッパ選手権とは言えない」と延期に至った経緯を説明した。

ポーランド卓球連盟会長のシュマチャー氏は「新型コロナウイルスのため、ヨーロッパの卓球ファミリーが9月、ワルシャワに来ることができないことを大変残念に思っています。ETTUとITTFの、この数週間、数ヶ月間のサポートに感謝したい。別日程のヨーロッパ選手権で皆様をお迎えできることを楽しみにしています」と延期後の開催に向け、気持ちを切り替えていた。

文:ラリーズ編集部

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