ミラ、アルト、ミニカ!小さいけど超刺激的な軽ホットハッチバトル:前編【MOTA写真館】

ダイハツ ミラTR-XX(初代)/三菱 ミニカダンガンZZ/スズキ アルトワークス

軽スポーツパワー合戦の火付け役!ダイハツ 初代ミラTR-XX

ダイハツ ミラのスポーツモデル初代にあたるミラTR-XXは、1985年に初登場。1987年のマイナーチェンジでフェイスリフトを実施し、ターボモデルにもATが設定される。さらに、58馬力へ出力をアップした電子制御式燃料噴射装置付(EFI)ターボを追加。合わせてターボエンジン搭載モデルにフルタイム4WDがバリエーションに加わる。

また1988年、ミラTR-XXにサンルーフやパワーウインドウなどの豪華装備を装着した「ミラTR-XX ムーンルーフリミテッド」を追加するとともに、EFIターボの出力を自主規制の上限である64馬力まで引き上げた。

スペック

■全長×全幅×全高:3,195mm×1,395mm×1,400mm

■エンジン:547cc 直列3気筒 電子制御式燃料噴射装置付 ターボエンジン(64馬力/7.7kgm)

■トランスミッション:5速MT

■駆動方式:FF

■販売期間:1985年~1990年

※スペックや価格は、1989年式 ミラTR-XX EFIの数値

そんじょそこらのスポーツカーより刺激的!スズキ 2代目アルトワークス

3代目 アルトから独立したスポーツグレードになった2代目アルトワークスは、丸型ライト2灯にエアロパーツを装着したエクステリア、バケットシートが備え付けられたインテリアが、軽自動車らしからぬスパルタンでスポーティな雰囲気を演出する。

初期モデルに搭載された550ccエンジンには、出力を抑えたマイルドなセッティングの直列3気筒 SOHCターボエンジンとスパルタンなセッティングがされた直列3気筒 DOHCターボエンジンの2種類を用意。トランスミッションは、5速MTと3速トルコンATが組み合わされた。

スペック

■全長×全幅×全高:3,195mm×1,395mm×1,385mm

■エンジン

直列3気筒 SOHC ターボ(58馬力)

直列3気筒 DOHC ターボ(64馬力)

■トランスミッション:5速MT/3速AT

■駆動方式:FF/4WD

■販売期間:1988年~1994年

※サイズや価格は1988年式アルトワークスの数値

量産車世界初!550cc5バルブDOHCエンジンを搭載した三菱 6代目ミニカ ダンガンZZ

6代目 三菱 ミニカに設定されたダンガンZZは、量産車世界初 直列3気筒 550cc DOHC 5バルブターボエンジンを搭載する。ミニカダンガンZZが搭載していた3G81型や3G82型の5バルブエンジンは大きな話題となった。また、その出力特性も強烈で、軽スポーツハッチを名乗るには十分なスペックを有していた。

しかし、部品点数が多いことに加え、3バルブや4バルブに比べて燃焼効率が不利になるなど、バルブ数が多ければ良いとは言い切れないのもまた現実。大きな開発費と投じてまで、数字で見えるスペックにこだわったミニカダンガンZZは、まさに好景気を象徴する1台と言えるだろう。

スペック

■全長×全幅×全高:3,195mm×1,395mm×1,465mm

■エンジン:550cc 直列3気筒 DOHC 5バルブ ターボ

■トランスミッション:3速AT/5速MT

■駆動方式:FF/4WD

■販売期間:1989年~1993年

※スペックや価格は1989年式 ミニカ ダンガンの数値

実用性と楽しさが凝縮されていた550CC軽ホットハッチ

スーパースポーツのように、異次元の加速力は無いものの、手足のように操れる感覚は軽自動車ならでは。また、スポーティーな走りと裏腹に、ハッチバックならではの実用性も兼ね備えているのも軽ホットハッチの魅力だといえるだろう。

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