【新型コロナ】神奈川アラート1カ月 黒岩知事「そろそろ効果が出てきてくれないか」

黒岩知事(資料写真)

 新型コロナウイルス感染拡大への注意を呼び掛ける神奈川県独自の「神奈川警戒アラート」発動から間もなく1カ月。黒岩祐治知事は12日の定例会見で、「どこで感染拡大がピークアウトするか。アラート発動後から何度も何度も(感染防止を)呼び掛けてきたので、そろそろ効果が出てきてくれないか期待している」と述べた。

 県内では6月に新規感染者がゼロの日もあるなど拡大に歯止めがかかったように見えたが、7月に入って再び増加傾向となり、同17日にアラートを発動。8月6日から3日連続で100人を超え、8日に128人と過去最多を更新した。

 こうした状況を踏まえ、知事は「感染拡大が続いている」と指摘。20~30代の割合が依然高く、家庭や職場を通じて40~50代への感染がわずかに上昇しているとし、県民に改めてマスク着用の徹底を求めた。

 知事は「4つの徹底MASK(マスク)」として、「(M)マスク会食の徹底」「(A)アルコール消毒の徹底」「(S)アクリル板等で徹底遮蔽(しゃへい)」「(K)距離と換気の徹底」との行動指針を記したボードを掲げ、「会食時にアクリル板やビニールを使って仕切ることを徹底するなど感染防止対策の強化を呼び掛けていきたい」と話した。

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