唯一無二のオフロードミニバン
パジェロなき今、三菱を代表するモデルとなったデリカD:5は2018年にシリーズ誕生から50年を迎えた超ロングセラーモデルだ。
現行型「デリカD:5」はデリカシリーズの5世代目となるモデルで、2007年にデビュー。デリカらしさ全開のノーマルモデルとエアロパーツを纏ったローデストや、2012年にはかつてのスターワゴンやスペースギアに設定されていたディーゼルエンジンを追加するなど、かつてのファンのならず新たな顧客獲得にも成功したモデルであった。
デリカD:5は、ほとんどフルモデルチェンジ!? と思うほどの大規模なマイナーチェンジを2019年に行なった。
しかしマイチェン前の前期型は、依然としてディーゼル搭載車を中心に中古車市場で高値で取引されているという。
ディーゼルだけかと思いきやガソリンも高値をキープ
今回は2019年に行ったビッグマイナーチェンジ前(2007〜2019年モデル)のモデルにフォーカスし、買取相場を見ていく。よりリアルな情報をお伝えすべく、走行距離は5〜10万キロの個体をご紹介。
5年経っても220万円! ディーゼルはガチで高い
やはり高値で取引されているのはディーゼルモデルで、2015年式の最上級グレードDプレミアムは6〜7万キロの個体で200〜220万円程度で取引されている。当時の新車価格が約405万円だったことを考えると、5年経過しても約54%の価値があることになる。
さらに中古車市場で人気なのはオレンジの挿し色が特徴の特別仕様車アクティブギアで、コチラは走行距離5〜7万キロの個体で240〜260万円という評価額だ。当時の新車価格が約393万円だったので、約66%の価値と最上級グレードよりも条件がいいようだ。
ガソリンモデルも大健闘! 170万円で買取も
一方のガソリンモデルも同条件で見てみると、売れ線グレードであったGパワーパッケージが150〜170万円程度と取引されている。
ディーゼルモデルと比べると多少評価額が落ちる印象だが、当時の新車価格が約318万円で現在も約53%の価値をキープしていることを考えると、デリカD:5はいずれのモデルもかなり人気であることがわかる。
デリカD:5は7/8人モデルをラインアップしているが、どちらであっても買取額に差はない。
過走行でもディーゼルが有利!
ちなみに過走行車両もディーゼルモデルの方がいい値がつくようだ。具体的に見てみると、ディーゼルモデルは走行距離10〜12万キロの個体で120〜150万円。ガソリンモデルは50〜80万円程度で買い取られているほど。
2019年にビッグマイナーチェンジしたものの、未だに先代モデルが人気のデリカD:5。もし買い替えや乗り換えを検討しているのなら、今が売りドキかもしれない。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】