マーリンズが乱打戦を制す 山口2回1/3パーフェクト

【マーリンズ14-11ブルージェイズ】(延長10回タイブレーク)@サーレン・フィールド

マーリンズは最大8点をリードしながらも投手陣がブルージェイズ打線に6イニング連続で本塁打を献上し、試合はタイブレークに突入。10回表にマグネウリス・シエラの2点タイムリーなどで3点を勝ち越し、14対11でブルージェイズとの乱打戦を制した。マーリンズ8番手のブランドン・キンツラーが今季初勝利(0敗)、9番手のジョシュ・A・スミスが今季初セーブを記録。ブルージェイズ6番手のラファエル・ドリス(元阪神)が今季初黒星(0勝)を喫した。

マーリンズはブルージェイズ先発の新人右腕ネイト・ピアソンを攻略し、ブライアン・アンダーソンが4号3ランを放つなど、3回表終了時点で大量8点をリード。ところが、3回裏にテオスカー・ヘルナンデスの5号2ラン、4回裏にラウディ・テレズの2号2ラン、5回裏にトラビス・ショウの1号2ラン、6回裏にダニー・ジャンセンの2号2ラン、7回裏にブラディミール・ゲレーロJr.の2号ソロ、8回裏にボー・ビシェットの4号ソロ、ショウの2号ソロと6イニング連続で本塁打を浴び、11対11の同点に追い付かれた。ちなみに同一球団が6イニング以上連続で本塁打を放つのはメジャー史上5度目のことである。

タイブレークに突入した10回表、マーリンズはブルージェイズ6番手のドリスから無死二・三塁のチャンスを作り、シエラがライトへの2点タイムリーを放って勝ち越しに成功。一死三塁となったあと、ヘスス・アギラーにもタイムリーが飛び出してリードを3点に広げ、この3点を9番手のスミスが守り抜いた。

ブルージェイズの山口俊は、7点ビハインドの5回表二死三塁の場面で今季4度目の登板。3番のコリー・ディッカーソンをレフトフライに抑えてこのピンチを切り抜けると、続く2イニングはいずれも2つの三振を奪い、三者凡退に抑える好投を見せた。打者7人から4つの三振を奪うパーフェクト・リリーフで試合の流れを引き寄せたものの、残念ながらチームの勝利にはつながらず。2回1/3無失点の好投で今季の防御率は9.00となった。

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