【新型コロナ】川崎市で最多、31人感染 中等症6人、軽症23人

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は13日、10~80代の男女31人の感染が新たに確認されたと、発表した。1日当たりの感染者数としては9日(26人)を上回り、過去最多。中等症6人、軽症23人、無症状2人で、17人の感染経路が不明という。また7月4日に陽性と判明した川崎区在住で無職の80代男性が入院先の病院で死亡した。市発表の感染者は累計822人、死者は27人となった。

 31人の年代別は、20代が最多で10人。50代5人、10.40代が各4人、30代3人、60.80代が各2人、70代1人。居住区は中原区10人、川崎区9人、多摩区3人、麻生・宮前区が各2人、幸・高津区が各1人で、市外で県内が3人。

 市によると、80代男性は7月2日に意識がもうろうとして市内の医療機関に救急搬送され、容体が回復しなかった。市によると、死因は消化器系疾患だが、市は感染が死亡に影響を与えた としている。

 経路が判明している14人のうち、川崎区在住で市立富士見中学校に通う女子生徒は無症状で、感染が確認された知人と9日に会った。9日に部活動に参加しており、市は校内を消毒するとともに濃厚接触者を特定する。同校は夏休み中だが、17日から予定通り、授業を再開する。

 また多摩区に住み、市内の介護施設に勤務する50代の女性看護師は陽性患者の同居家族という。

 一方、経路不明の17人のうち、県内に住む10代の男性自衛隊員は7日に医療機関を受診し、11日に感染が分かった。

© 株式会社神奈川新聞社