死傷者1000人超え過去2年より銃撃急増 <マンハッタン>

NYPDは9日、今年に入ってからのニューヨーク市での銃撃事件の死傷者が1000人を超え、今年の銃撃事件数と死傷者数は、過去2年間の数字の合計にほぼ等しいと発表した。10日付ABC7ニューヨークが伝えた。

9日の時点で今年1月から現在までの期間、市内の銃撃事件は833件、死傷者は1017人。2019年同時期は466件、551人で、18年の同時期には449件、548人だった。

ダーモット・シェイNYPD本部長は、「今月3〜9日までの銃撃事件は41件で、ここ4週間減少傾向にあり、今年に入って銃撃事件が最多だった50〜60件台よりも状況は改善しているが、まだ多すぎる」と語った。

9日夜だけでも、ブルックリン区ベッドフォード=スタイべサントの市営住宅で銃撃事件が発生し、20代の男性3人が病院に搬送された。同区ではまた、銃撃戦の流れ弾が別の53歳の男性の頭部を直撃して死亡する事件があった。さらにブロンクス区では、妻と歩いていた36歳の男性が射殺されている。

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