コロナ収束願い竹灯籠 西彼・亀浦郷 松島も桟橋に彩り

竹灯籠に火を灯す児童=西海市西彼町亀浦郷

 長崎県西海市西彼町亀浦郷で14日、初の「亀浦竹灯籠」があり、住民たちが先祖のみ霊を光で迎え、新型コロナウイルス感染症の収束を願った。
 新型コロナの影響で地域の夏祭りが取りやめになったことを受け、密集を避け夏の夜を楽しんでもらおうと、住民有志の実行委(藤崎義隆代表)と同郷の自然体験施設「無人島・田島」が開いた。
 スタッフは手指消毒などの感染予防策を取った上で、亀浦港沿いの約1.3キロに高さ約30センチの灯籠約500個を並べた。日没後の午後7時半ごろ、中に収めたろうそくに火が灯され、海面を幻想的に彩った。
 市立ときわ台小5年の藤谷海斗君(10)は「灯籠作りから手伝ったので面白かった。暗くなるほど光がきれいに見える」と笑顔で話した。
 大瀬戸町松島の釜浦港桟橋では、松島桜坂まつり実行委(松田一明委員長)の有志が、発光ダイオード(LED)を用いた竹灯籠約50個を15日まで点灯。本土と島を結ぶ市営船利用客の目を楽しませていた。

桟橋を彩る竹灯籠=西海市大瀬戸町松島、釜浦港

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