日本の宅配便に関する豆知識~手紙の同封、宅配ボックス、不在通知など

日本の主な宅配サービスは?

日本で生活する上で、大変便利な宅配便。日本では、郵便局のほか、ヤマト運輸佐川急便といったサービスが特に有名です。

宅配便には、いくつかの法規制があります。本記事では、宅配便を活用する際に知っておいてほしい注意事項をお伝えします。

なお、日本観光をする際に便利な宅配サービスに関しては、以下の記事をご覧ください。

1.荷物と一緒に手紙は送れる?

答えはノーです。

友人にプレゼントを送る際、宅配便と一緒に手紙を送りたい方は多くいるでしょう。ただし、日本では違法です。日本の郵便法の第4条では、手紙は日本郵便株式会社(郵便局)のみが配達できると定めています。引っ掛かった場合は宅配業者と差出人に罰金が科せられます。

ただし、このルールは例外もあり、次の4つの点が満たされていれば宅配便と一緒に送れます。

1.手紙と荷物が一緒に梱包されている。
2.宅配物が主で、手紙は付属の扱いになっている。
3.手紙の内容が宅配物の内容と密接に関係している。
4.手紙は封筒に入れられていない、あるいは封筒に封がされていない。

たとえば、遠方に住む母が、息子に対して、柿と手紙を送りたい場合を考えてみましょう。

手紙は柿と一緒に梱包されており、手紙はあくまで付属扱い。手紙の内容は柿に関するもの。手紙は封筒に入ってない状態になっている。この場合は、問題ありません。

ネットショッピングをすると、取引明細が透明な包みに入って荷物に同封されていることがあります。これも、こうした法規制に基づいていることです。

2.配達員に故意に嘘をつくのは違法?

配達員に故意に誤った道を伝えるといったことは、業務上の迷惑行為であり、刑法第233条により3年未満または50万円以下の罰金が科せられます。

配達員から問い合わせが来たとき、分からない場合はその旨を伝えてください。悪意がない限り、法律違反にはなりません。

3.不在時に役立つ宅配ボックスとは?

職場や学校に通っていたりすると、荷物が届く時間に帰宅するのが難しい場合があります。こんなときに便利なのが、宅配ボックスです。

最近建てられたマンションやアパートの多くには、1Fの郵便受けの近くに宅配ボックスが設置されています。配達員は、荷物を入れた宅配ボックスの暗証番号を配達通知書に記載し、郵便受けに入れてくれます。取り出す際には、配達通知書の暗証番号を入力して、ロックを解除しましょう。

ただし、荷物が冷凍食品だったり、箱が大きすぎて宅配ボックスに収まらないといった、宅配ボックスが使用できない場合もあるので、注意が必要です。

4.不在通知を受け取った時の対応は?

宅配に来ても受取人が不在で、かつ宅配ボックスがない場合などは、不在通知が郵便受けに入れられます。

不在通知には、オンラインで再配達の時間が設置できるQRコードや、配達員の電話番号が記載されています。再配達が可能な時間は、会社によって異なります。不在通知を確認し、再配達の時間を設定しましょう。17:00ごろまでであれば、配達員に直接電話をし、その日のうちに持ってきてもらえる場合もあります。

国ごとに異なる法規制に注意を

宅配便に関する法規制は、国によって異なっている場合があります。本記事も参考に、日本で宅配便を活用してみてくださいね!

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