自宅並みに寝られるのか? これこそ1番気になるコト
寝具メーカーのCMじゃありませんけど「人生の3分の1は睡眠」です。ざっくり1日8時間。いかに快眠できるかが重要で、人間50代になってくるとますますソコが気になります。ジマンじゃないですけど、グッスリ深く寝れる日が逆に少ないですから(笑)。
実際、眠りの浅い同世代は多いし、小沢の場合は圧倒的に肩凝り、腰痛問題です。逆にいうと多少うるさく明るくとも寝れるタイプなんですけど……。
いつものマットレスでも「そんなにヘンな姿勢で寝てたかなぁ?」って不思議な凝りを覚える時もありますし、スキーやスノボーで安い民宿に泊まったらもう大変。センベイ布団のお陰で、翌日は腰痛でスキーやスノボーどころじゃなくなることもあり、思い返せば20代、編集部の椅子や床で平気で寝ていた頃が懐かしや懐かしや。
ってなワケでキャンピングカー、まず気になった部分がソコでした。一体どれだけマトモに寝れんのか? クッション、スペース、明るさ、騒音。こればっかりはショップで5分寝転がったぐらいじゃ全然わからず、数泊しないと本当のところは見極められません。
案外フツーに寝られる! 快適さはリヤの据え置きベッド
さっそく7月頭の納車当晩、我が愛車ナッツRVのクレソンボヤージュを試してみました。相棒のたっちょ君2号(10才)と一緒に。
車内はまさに動く自宅! 大人4〜5人なら余裕で泊まれちゃう
クレソンボヤージュは業界では「キャブコン」と言われるトラックベースの王道キャンピングカーでベースはトヨタのカムロード。
全長5m×全幅2m7cmと日本の駐車場ギリギリサイズの中に全高2.8m強の高さを持ち、一般的なハイエースキャンパーより効率的な間取りが取れます。とはいえ買ってみるまでその良さは実感できませんでした。
ぶっちゃけクレソンは小沢に言わせると“2LDK的”スペースを完備。大人4~5人が座れるリビングを中央に持ち、前後にダブルサイズ以上のベッドスペースが2つも取れるほど。
具体的には運転席上のバンクベッドと、リヤの常設ダブルベッド。共に縦190cmと通常マットレスより10cm短いですが、横幅はリヤが140cmとダブルサイズで、バンクが170cmと完全クイーンサイズ。
天井高が重要! マットレスを+すれば自宅並に快適
とはいえ論より証拠、両方寝てみたところ圧倒的に快適なのはリヤWベッド。天井高が全然違うのだ。
バンクベッドは横幅こそたっぷりありますが、高さは50cm強で正直圧迫感アリ。とくに閉所恐怖症のヒトには無理でしょう。
逆に籠もり感が好きな人には最適ですが。加えてあんなコトやこんなコトもやりにくそうですし、また床まで結構な落差があるので、寝相が悪い人にもオススメできません。
一方、リヤベッドは普通に起き上がれるうえ、前後左右に窓もあるし、リビングとの境にも壁があって落ちにくくて安心。
気になる寝心地ですが、リヤベッドは厚さ10cm強の純正マットレスを備え、床にしなやかなウッドスプリングを備えていますが、それでも小沢には足りませんでした。
初日にマットレスにシーツだけ敷いて寝てみたところ翌朝背中はガッチガチ。ちなみにたっちょ2号は「よく寝れた~(笑)」だそうです。
よって翌日愛用の3段折り畳みマットレス、マニフレックスを敷いて寝たところ問題はあっさり解消。クッションって大切ですねぇ。
光と音に関してはほぼ気にならず。初日夜こそ結構な雨が降り、ポツポツとFRPルーフを叩く雨音が聞こえましたがこれもまた自然の子守歌。明るさに関しても遮光性能そこそこの純正カーテンで十分。とはいえ真に暗い部屋を望む人は、厚手の完全遮光カーテンに替える必要はあるかもしれません。
結論! キャンピングカーはカップルにはピッタリだった
結果、小沢的には十分満足の行くレベル。ビジネスホテルとは比べものになりませんが、前後にダブルベッド以上の就寝スペースを備え、リビングスペースを常時使える。仲のいいカップルなら4人寝れますし、起きてすぐリビングでお茶やジュースも飲める環境。
よってつくづく痛感しました。昨今話題が途切れないトイレのW部さん。マジ多目的なんとかで女性と過ごすくらいなら絶対キャンピングカーがオススメ!
中で動きすぎて揺れると外にバレますが、駐車場に置くだけで十分な生活空間が広がり、ことのほか快適かつ健全。都会のダメな大人にこそキャンピングカーが必要な気がしませんか(笑)。
【筆者:小沢 コージ】