「パワハラ謝罪を」 被害者団体が声明 長崎大司教区に

 カトリック長崎大司教区の女性職員が聖職者からパワハラを受けたとして労災申請したことを受け、聖職者ら権威者による虐待を受けた被害者・支援者でつくる国際ネットワーク「SNAP」日本支部は7日までに、大司教区に謝罪を求める声明を出した。
 女性職員は大司教区の「子どもと女性の人権相談室」の相談員として、聖職者による性被害などの相談を信徒から受けていた。大司教区の神父の金銭トラブルを他の聖職者らに説明する場で暴言を浴びせられるなどパワハラを受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとしている。
 声明は「被害者を守る者を攻撃することは恥ずかしい行為であり、人道的に容認できない」と非難。同教区に対し「パワハラを深く反省し、真摯(しんし)に謝罪するべき」と求めている。
 長崎大司教区は取材に「コメントは差し控える」としている。

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