救急出動回数が大幅減少 「外出自粛」が影響か 相模原市

 2020年上半期(1~6月)の相模原市内での救急車出動回数が1万6091件で、1万8319件だった昨年同期に比べて12.2%減少したことが、市のまとめで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響とみられ、大幅な減少は過去10年で初めて。

 交通事故を原因とする出動件数は昨年同期比25.9%減で、運動競技を理由とする出動は71.5%の大幅減となった。いずれも、外出自粛やスポーツを控えた人が多かったことが原因と考えられるという。

 軽症者の搬送数は21.3%減、中等症者の搬送数は7.4%減となった。一方、重症者の搬送数は5.8%増えた。

 出動回数の大幅減について、市消防局は「はっきりとは分からないが、外出自粛の影響で出歩く機会が減ったことが理由の一つと考えられる」と分析。軽症者の搬送が減っていることには「119番通報を控える人が増えた可能性と手洗いやうがいを徹底する人が多かったことで軽症者が減った可能性がある」としている。

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