今週も猛烈な暑さが続き、40℃に迫る暑さになる所もある見込み。熱中症の危険性が高い状態が続くため、厳重な警戒が必要だ。
夜遅くでも30℃超えの可能性
16日(日)は、西日本や東日本を中心に猛烈な暑さに見舞われた。最高気温は、天竜(静岡)で40.9℃と、この夏の全国最高気温を更新した。また、浜松(静岡)でも40.2℃まで上がり、浜松としては観測開始以来初めて40℃を超え、歴代一位の暑さを記録した。
その他の西日本や東日本の各地でも内陸を中心に38℃~39℃前後まで上がり、体温を超えるような危険な暑さとなっている。夜にかけても気温は高く、浜松などでは日付が変わる頃でも30℃を下回らない可能性がある。
就寝前にはコップ一杯の水を飲むなど、夜も油断せず熱中症対策をとるよう心掛けたい。
急な雷雨にも注意を
暑さや湿った空気の影響で、関東甲信地方や福島県内を中心に大気の状態が非常に不安定になっている。
16日(日)夜遅くにかけては、局地的に雷を伴って激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意・警戒が必要だ。
また、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。
今週も危険な暑さ 引き続き熱中症対策を
この先一週間も高気圧に覆われ、西日本や東日本を中心に強い日ざしが照りつけ、猛烈な暑さが続く見込み。特に、金曜日頃にかけては東京都心でも35℃前後まで上がる日が続き、内陸の一部では40℃に迫る暑さになるおそれもある。
昼間は極力涼しい場所で過ごし、不要・不急の外出は避けるようにしたい。また、少しの外出でもマスクをしている中では熱中症の危険性が高まるおそれがあるため、場所を選んでマスクを外し、水分をとってこまめに休憩するなど、引き続きこれまで以上に意識的な熱中症対策が必要だ。 (気象予報士・佐々木聡美)