第104回インディ500予選2日目ファストナイン:アンドレッティが初ポール。琢磨は3番手でフロントロウ獲得

 第104回インディアナポリス500マイルレースの予選2日目ファストナインシュートアウトが16日に開催され、前日トップだったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)がポールポジションを獲得した。

 2017年以来のファストナインシュートアウトに挑んだ佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、3番手を獲得。初のフロントロウからインディ500決勝レースに挑む。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月開催へと変更された伝統の一戦は、12日からプラクティス走行がスタートし、15、16日に33グリッドを決定する予選を迎えた。

 15日の予選1日目に行われたアテンプト合戦で上位9台がファストナインシュートアウトに進出。予選2日目は、9番手だった佐藤琢磨から1回ずつのアテンプトがスタートする。

 前日に3回のアテンプトを行い、マシンのチェックも行っていた琢磨は、1周目を230.805mohで走行。2周目はスピードを上げ、230.916mohを記録。3周目は230.659mph、4周目を230.520mphで走行し、アベレージスピードは、230.725mohをマークする。

ファストナインシュートアウトに挑む佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)

 続いてチームメイトのグラハム・レイホールがアタック。後半スピードを落としたレイホールは、琢磨に及ばず229.380mph。

 続いてルーキーのアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウ)も1周目を231.901mphとハイスピードを記録。しかし、3周目に228mphと大きく落とし平均229.676mphと琢磨のスピードを上回れなかった。

 5番目の登場となったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。前日も多くのアテンプトを行いマシンをチェックしていた彼は、1周目を231.768mphを記録。2周目も231mph台で走行し、3周目、4周目とスピードを少し落とすも平均231.051mphをマークしトップに立つ。

 続いてアンドレッティ・オートスポート勢がアテンプトへ。しかし、ジェームズ・ヒンチクリフ、アレクサンダー・ロッシはスピードを見せられず、8番目のアテンプトとなったライアン・ハンター-レイもリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)のスピードにも及ばず4番手に留まる。

 残るはマルコ・アンドレッティのみ。ファストフライデイからトップをマークしているマルコは、この日も安定したマシンバランスを見せ、1周目を231.826mphと好アタックを見せる。2周目は231.146mph、3周目を230.771mphで走行。

 ディクソンとの差はほとんどなかったが、4周目を230.532mphとスピードをキープし平均231.068をマーク。自身初となるインディ500ポールポジションを獲得した。

 アンドレッティ一族のインディ500ポールポジション獲得は、1987年の祖父マリオ・アンドレッティが記録して以来だ。2006年からインディ500に挑むマルコはデビューイヤーの2位が最上位。1969年に優勝を果たした祖父マリオ以来の快挙達成を23日決勝で挑むことになる。

 2番手はディクソン。3番手は佐藤琢磨となり、初のインディ500フロントロウをゲットした。

 ルーキー最上位は、4番手のヴィーケイ。1周目は9人の中で最速だったパロウだったが、ウエイトジャッカーのトラブルにより後半スピードを落として7番手となった。初のインディ500決勝レースに挑むルーキーたちの活躍にも注目だろう。

 日本では、GAORA SPORTSで決勝前の走行最終日となるカーブデイの模様を22日22時から生放送し、第104回インディ500決勝レースを24日午前2時より生中継が予定されている。日本期待の佐藤琢磨、そして注目のフェルナンド・アロンソがどのような結果を見せるのか、こうご期待!

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