児童ら「ボッチャ」体験 障害者スポーツで福祉の精神学ぶ

ボッチャを楽しむ児童ら=島原市福祉センター

 障害者スポーツを通し福祉への理解を深めてもらおうと、島原市社会福祉協議会(小川学会長)がこのほど、同市霊南1丁目の市福祉センターで子どもボランティア教室を開いた。市内の小学6年生10人がパラリンピック正式種目「ボッチャ」を体験。プレーを楽しむ中で、福祉の精神を学んだ。
 障害の疑似体験や、体が不自由な人と交流する機会を設け、ボランティア活動への理解や関心を高めようと1989年から実施している。
 ボッチャは四肢に障害がある人らのために欧州で考案。ペタンクやカーリングなどを合わせたような競技で、赤と青の2チームに分かれ、目標の白球に向かって手持ちのボールを投げたり、転がしたりして、目標に近いボールの数を競う。
 児童らは2人1組で対戦。1人は車いすに乗り、もう1人は手首や肘、膝を固定するサポーターを着けて体の動きを制限し、障害者の身体状況を体感しながらボールを投げ合った。市立第五小の神崎直太郎君(11)は「思ったようにボールが投げられず、難しかった」と話した。

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