完勝ハミルトン「終盤は放心状態。タイヤ問題に全力で取り組んだ成果が出た」メルセデス【F1第6戦】

 2020年F1スペインGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはF1キャリア88回目、シーズン4回目、スペインGPでの5回目の勝利を挙げた。今回、ハミルトンはF1での156回目の表彰台を獲得、ミハエル・シューマッハーの記録を抜いて、F1史上最多記録を打ち立てた。

 ポールポジションからソフトタイヤでスタート、66周のレースを23周目と50周目にミディアムに交換する2回ストップで走った。スタートからフィニッシュまですべてのラップをリードし、2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とは24.177秒差の完勝だった。

 ハミルトンはドライバーズ選手権を、2位フェルスタッペンに37点差をつけてリードしている。

2020年F1第6戦スペインGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝

■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 信じられないような気分だ。終盤は完全に放心状態で走っていて、最終ラップだと分からないほどだった。そういうゾーンに入っていたんだ。こういう気持ちを前回いつ経験したのか、思い出せない。最近タイヤの問題に悩まされていただけに、本当に驚いたし、特別な勝利に感じる。

 前戦学んだことをすべて今週末に持ち込んだ。それで今日いい走りをすることができた。チーム全員の努力のおかげだ。ハードワークに励み、努力し続けている、ファクトリーの全員に心から感謝する。

 完璧なスタートを決め、その後はタイヤマネジメントに集中した。気温が高く、過酷なコンディションだったけれど、タイヤを守り、チェッカーまで持っていくことに気持ちを集中させた。こんな結果を出せるなんて信じられない。

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