<レスリング>ウクライナが国内選手権を開催、来月はロシア、10月は米国が開催へ

東京オリンピックの出場権を手にしているアレクサンダー・コチャノフスキー。ウクライナ選手権を制し、幸先いい再スタートを切った=写真は2019年世界選手権

 ウクライナ協会のホームページによると、男子フリースタイルのウクライナ選手権が8月14~16日にオデッサで行われた。フィンランドで世界レスリング連盟(UWW)非公認ながら国際大会が行われ、多くの国でレスリング活動が再開されて活発になり始めているが、ナショナルレベルの大会が行われたのは初めてと思われる。

 結果は、125kg級で昨年の世界選手権3位のアレクサンダー・コチャノフスキーが優勝。57kg級は昨年U23欧州選手権優勝のアンドレイ・ヤチェンコ(昨年の世界選手権代表)、65kg級は今年2月の欧州選手権3位のエリク・アルシャニアン、79kg級も同3位のバシリ・ミカイロフなど東京オリンピックを目指すと思われる選手が優勝した。

 同国では、今月中にジュニアとU23女子、来月にはU23男子の各ウクライナ選手権が予定されている。新型コロナウィルス拡大防止のため、参加要件は「より厳格な条件を求める」としている。

 ロシアは9月26~28日に女子、10月9~11日に男子フリースタイルのロシア選手権を予定。米国では10月9~11日に全米選手権の開催が予定されている。世界的な新型コロナウィルスの脅威はまだおさまりそうもないが、レスリング界の一部の国は間違いなく活発に動き出している。

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