シーガー兄弟の夢が叶う 4連戦で初めての直接対決が実現

カイル・シーガー(マリナーズ)はメジャーで10年目のシーズンを過ごしており、コリー・シーガー(ドジャース)も今季がメジャー6年目。32歳のマリナーズの正三塁手と26歳のドジャースの正遊撃手はこれまで一度もフィールド上で顔を合わせたことがなかったが、日本時間8月18日から始まるマリナーズ対ドジャースの4連戦でついに直接対決が実現することになった。

兄のカイルによると、父のジェフと母のジョディは自宅でテレビ観戦の予定だという。「彼らにとってはタフだと思う。この日が来るのをずっと夢見ていたからね。球場に来て直接観ることができないのは残念だよ」とカイルは両親の心情を思いやる。「でも、彼らは楽しみにしてくれていると思うよ。いつもとは違う状況だけど、素晴らしい瞬間であることに変わりはないからね」とカイル自身もコリーとの直接対決を楽しみにしているようだ。

マリナーズの調査によると、兄弟が揃ってゴールドグラブ賞またはシルバースラッガー賞を受賞しているのはシーガー兄弟が4組目。ロベルトとサンディのアロマー兄弟、クリートとケンのボイヤー兄弟、ベンジーとヤディアーのモリーナ兄弟に次ぐ快挙だという。また、兄弟が揃ってオールスター・ゲームに出場しているのは15組目、兄弟が揃って通算75本塁打以上を記録しているのは12組目の快挙だ。

シーガー兄弟の直接対決は2018年に実現する可能性があったものの、弟のコリーが故障により長期離脱。コリーは「それについて謝らないといけないかもしれないね。直接対決がもっと早く実現しなかったのは僕のせいだから」と語る。カイルとの直接対決については「彼が試合に出場して4本のヒットを打ち、僕たちが試合に勝つことを望んでいるよ。彼は僕の兄だから応援しているけど、対戦相手だからね」と複雑な心情を口にした。

次男のジャスティンもかつてマリナーズ傘下のマイナー球団でプレーしていたが、メジャーリーガーになることはできなかった。3人揃ってメジャーの舞台に立つことはできなかったが、直接対決というシーガー兄弟の夢がついに叶う日がやってきた。

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