FIAは、2020年のF1カレンダーに追加されたイタリアのムジェロとイモラ、ポルトガルのポルティマオ、ドイツのニュルブルクリンクの4サーキットで、F1各チームが旧仕様マシンを使ったテスト走行を行うことを禁止した。
F1ではインシーズンテストは固く禁じられているが、チームはFIAに計画を知らせたうえで、2018年仕様やそれ以前のマシンを任意のコースで走行させることができる。
一部のチームは上記の4コースのうちのひとつか、それ以上のサーキットで旧仕様のマシンを走らせることを検討していた。特にポルティマオやムジェロではF1レースが行われたことがないからだ。
しかしながら、F1のモータースポーツ担当ディレクターを務めるロス・ブラウンは、チームが新たに追加されたコースで走行距離を稼ぎ、アドバンテージを得ることに反対しているという。一方では技術的または財政的理由から、そのような計画を実行できないチームも存在するからだ。
そのためFIAはオンラインでの投票を実施し、各チームはテスト禁止に同意した。
2020年シーズン開幕前の6月、フェラーリは所有するムジェロのコースで、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールに2018年仕様のSF71Hのテストを1日行わせた。
アルファタウリ・ホンダも今シーズンが始まる前に、フィルミングデーをイモラで実施し、2020年マシンと2018年型マシンを走行させた。
伝えられるところでは、一部のチームが2009年にF1テストが開催されたポルティマオでの走行を計画していたという。また一方では、前回2006年にF1が開催されたイモラに慣れるための走行計画を立てていたチームもあるという。
F1がニュルブルクリンクで前回レースをしたのは、2013年のドイツGPでのことだ。