離島のリーダー育成へ 児童が県本土の企業・学校訪問

工場を見学する子どもたち=佐世保市小佐々町、九州テン

 長崎県本土での体験活動を通じて離島の魅力や課題について考えようと、対馬、壱岐、五島各市の小学5、6年生計13人が18日、佐世保市などを訪れ、工場見学やワークショップに取り組んだ。20日までの3日間、県北地域の企業や学校などを訪問する。
 離島のリーダー育成につなげようと、県が初めて企画。18日はまず東彼川棚町中組郷の町中央公民館を訪れ、自閉症啓発活動に取り組む「井戸端 みんなでワハハ」(藤田直子代表)に教わりながら、手作りランプのワークショップに挑戦した。藤田代表は「自閉症や発達障害の特徴を理解して、多様性を大切にする人になろう」と呼び掛けた。
 佐世保市小佐々町の無線通信機器製造、九州テンの工場も見学。担当者は、ドライブレコーダーやタクシー無線を製造していることを紹介。「いろんな仕事があることを知ってほしい」と話した。
 対馬市立鶏鳴小5年の俵敏史君(10)は「対馬の将来を考えたいと思い参加した。工場見学は初めてで、勉強になった」と笑顔で話した。

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