前田ノーヒッター逃すも快投 球団新の8者連続三振!

【ブリュワーズ3-4xツインズ】(延長12回タイブレーク)@ターゲット・フィールド

ツインズ先発の前田健太は3回表途中から5回表にかけて球団新記録の8者連続三振を記録するなど、8イニングをノーヒットに抑える見事なピッチングを披露。9回表先頭のエリック・ソガードに初安打を許したところで降板となり、クローザーのテイラー・ロジャースが同点に追い付かれたため白星すら手にすることができなかったが、チームはタイブレークの末、ブリュワーズに4対3でサヨナラ勝ちを収めた。

前田は1回表一死からクリスチャン・イェリッチに四球を与えたが、その後は8回表にオマー・ナルバエスに四球を与えるまで21人連続凡退という安定感抜群のピッチングを展開。速球、チェンジアップ、スライダーのコンビネーションが冴えわたり、8者連続三振の球団新記録も樹立した。

3点リードで迎えた9回表、ノーヒッターまであと3人に迫ったところでソガードの打球が内野の頭を越え、残念ながら快挙達成はならず。ロジャースの乱調でソガードが生還して自責点1が記録され、今季4勝目すら消えてしまったが、「5回あたりから(ノーヒッターに)気付いていた」という前田は「チームが勝てて良かった」と安堵の表情を見せた。

ツインズは12回裏に一死一・三塁のチャンスを迎え、ホルヘ・ポランコの打球がセカンドへの緩いゴロとなって三塁走者のバイロン・バクストンが快足を飛ばして生還。前田を勝ち投手にすることはできなかったものの、劇的なサヨナラ勝ちを収めた(記録はポランコのタイムリー内野安打)。

ツインズ4番手のホルヘ・アルカラがメジャー初勝利(0敗)をマーク。ブリュワーズ8番手のデービッド・フェルプスは今季2敗目(2勝)を喫した。なお、前田は9回途中まで115球を投げ、被安打1、奪三振12、与四球2、失点1という快投で今季の防御率は2.27となっている。

© MLB Advanced Media, LP.