【新型コロナ】川崎市で新たに29人が感染 専修大の学生寮で集団感染か

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は19日、10歳未満から70代までの男女29人の感染が新たに確認された、と発表した。うち5人は、専修大学生田キャンパス(同市多摩区)にある第一体育寮の入寮者で、市は集団感染が起きたとみている。

 市や同大によると、入寮するバスケットボール部の部員1人の感染が14日に判明。他の部員を検査した結果、5人が陽性と分かった。バスケ部のほか10の運動部員らが入寮しており、現在は帰省した学生を除く130人が生活している。

 同大は入寮者全員を外出禁止にし、寮内の消毒やバスケ部員と他の入寮者との接触を防ぐとともに、19日から25日まで大学生や大学院生の同キャンパスへの入構を禁止した。

 一方、29人の症状は中等症2人、軽症26人、無症状1人。年代別は20代が最多の8人で、50代7人、10代6人、30.40代が各3人、10歳未満と70代が各1人。居住区は川崎区8人、多摩区6人、中原・高津区が各4人、幸区3人、都内2人、宮前・麻生区が各1人。

 感染経路が不明なのは、中原区居住で市立下小田中小学校に勤務する50代の女性教諭ら8人。教諭は感染可能期間に勤務しておらず、校内に濃厚接触者はいないという。

 市発表の感染者数は累計941人となった。

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