16年ぶりに日曜劇場に戻って来た妻夫木聡

俳優の妻夫木聡が、10月スタートのTBS系日曜劇場「危険なビーナス」に主演する。

TBSによると、妻夫木が同局で主演を務めるのは、04年4月期の「オレンジデイズ」以来16年ぶり。日曜劇場も同作以来となる。

今回のドラマは、人気作家・東野圭吾氏の同名傑作ミステリーが原作。妻夫木が演じるのは正義感が強くウソがつけないが、美女にはめっぽう弱い独身の獣医役。

「弟の妻」を名乗る謎の美女から「弟が失踪した」と聞かされ、行方を捜しているうちに30億円の遺産が絡む名家の争いに巻き込まれ、美女の危険な魅力にも翻弄されるストーリーだという。

「今年で40歳を迎え、プライベートでは結婚して1児のパパとなった妻夫木。16年前とは何もかも変わっているだけに、これまでの俳優生活の集大成となるような演技を見せてくれそうだ。同じ枠で今年1月期に放送された、事務所の後輩・竹内涼真の主演ドラマ『テセウスの船』が高視聴率を記録したのも刺激になりそうだ」(テレビ局関係者)

デビュー前の高校時代から雑誌の読者モデルとして大人気。1997年に開催された大型オーディションでなんと約300万人の中からグランプリを獲得。

98年にフジテレビ系のドラマ「すばらしい日々」で俳優デビュー。2000年のTBS系ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」に出演し認知度を高め、01年公開の初主演映画「ウォーターボーイズ」で「第25回日本アカデミー賞」の優秀主演男優賞・新人俳優賞をW受賞。

03年のTBS系「ブラックジャックによろしく」でテレビドラマ初主演を果たし、その後はスター街道まっしぐらだが、まだまだ満足はしていないようだ。「デビュー20年目を迎えた際にのインタビューで、『今まで俳優の仕事は“待ち”の部分も大きかったが、これからは小さなことでも映画やドラマの制作側に立ち一緒に企画を作り上げていきたい』とクリエイター志望であることを明かしている」(芸能記者)

主演ドラマ終了後、新たな目標に向け動き始めるかもしれない。

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