ワームのお尻にシンカーを装着、真下へと一直線に「ストーンと落ちる」からというのが名前の由来らしいが、気が抜けそうなネーミングに反してその効果は多数のロクマルで実証済み。根がかりしにくく、なおかつスレバスを狂わせる動きを誘発するストーンリグをお試しあれ。
解説は近松卓二さん！
【Profile】
近松卓二（ちかまつ・たくじ）
琵琶湖・湖西のマリーナ「ステージ」を拠点として、湖北エリアを中心に数多くのロクマルをゲストにもたらす腕利きガイド。琵琶湖のトーナメント団体「バットネット」でも多数の上位入賞経験あり。
場所を選ばず大胆な攻めが可能！
近松「10年ぐらい前にエグシュン（江口俊介さん）が3インチくらいのワームに重めのネイルシンカーを刺して、カスミ水系で釣りまくってたのが元ネタですね」
そう話す近松さん。短いワームが直線的に素早く動き、スレたバスが反射的に口を使ったという。
数年前から活動の場を琵琶湖に移した近松さんは、湖北ディープの障害物を攻略すべくリグをブラッシュアップ。ファットウィップ5インチのお尻にマルチパーパスシンカーを装着するという最適解を得た。
【スペック】
●全長：5in ●入り数：8本 ●本体価格：800円（税抜き）
5インチのファットウィップにマルチパーパスシンカー（カンジインターナショナル）をセット。ウェイトは2.7～4.4グラムを状況に応じて使い分ける。
フックにはTG1（イチカワフィッシング）の2/0を使用。TG1は掛けを重視した外向きゲイプのフックであり、ストーンリグに使用する際はペンチで内向きに調整するのが近松流の根がかり対策なのだという。
重心とフックが離れているから“根がかり知らず”
近松「名前の通りボトムまでストーンと落ちて、着底したらゆっくり倒れ込む。そこで食うことも多いんですけれど、ロッドをあおると素早くピュッとホップして落ちる。この動きがハゼやゴリっぽくて釣れるんです」
シンカーが一番下に、ラインが真上に出るストーンリグ。ボトムの障害物狙いはもちろん、枝に吊るしたりブッシュを撃ったりと活躍の場は多い。
近松「ファットウィップとマルチパーパスシンカーの太さがほぼ同じなので障害物に引っかかりにくく、シンカーがお尻にあるので2.7グラムでも水深10メートルまで探れます。ファットウィップのカラーはコーラかグリパンがベスト。オールシーズンよく釣れます。だまされたと思って使ってみて下さい！」
