「生きた化石」と呼ばれる絶滅危惧種のカブトガニのつがいが20日朝、長崎県西海市大瀬戸町の柳の浜海浜公園に現れて産卵。住民らが珍しい光景を見守った。
午前8時過ぎ、散歩をしていた住民が波打ち際から約1メートル、深さ50センチほどの海底にいるのを発見。体長50センチほどの2匹は密着したまま砂をかき、海面に気泡を上げていた。約1時間後、沖に戻って行った。
カブトガニは約2億年前から姿が変わらず、夏の大潮の満潮時を中心に浅瀬で産卵するとされる。佐世保市の九十九島水族館(海きらら)は、「肉眼で観察できた皆さんはタイミングがよかった」と話した。
近くの入口操さん(79)は「この浜を50年以上眺めているが、カブトガニの産卵は初めて。朝から運がいい」と笑顔で話した。
【動画】「生きた化石」カブトガニの産卵 大瀬戸・柳の浜
- Published
- 2020/08/20 23:35 (JST)
- Updated
- 2020/08/23 12:07 (JST)
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