新型コロナウイルス禍で落ち込む神奈川県厚木市内の経済をてこ入れするために、市と市観光協会が発行する「プレミアム付あつぎ観光券」の販売が20日から始まった。14日の期限までに発行総額の3.3倍の申し込みが集まる人気となった。
同観光券は1口2千円(額面千円券2枚)を半額の千円で買え、プレミアム率100%。1人最大5口買える。同協会加盟店のうち113の店舗や旅館などで使える。
発行総額の額面2千万円分に対して、6706人から計6616万4千円分の申し込みがあり、抽選で当選者を決めた。申込者の約85%が市内で、約97%が最大の5口を申し込んだ。
同協会によると、お盆期間中の同市内の旅館などでは県外からの客や団体客が減った。3密を防ぐために利用する部屋数を減らした上に、夜の宴会需要がなくなっていることで厳しい経営環境が続いているという。
同協会では「観光券によって、市民による利用など足元の観光需要を拡大していきたい」としている。