新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、黒岩祐治知事は20日の定例会見で、県が発動して1カ月が経過した「神奈川警戒アラート」の効果について「現状で効果がどうだったか、正確に分析することは誰にもできない」と述べた上で、「アラートを出していなければ、感染者が爆発的に増えたかもしれない。その時その時にベストだと思うことをやっていくしかない」と強調した。
アラートは感染拡大への警戒を県民に喚起する県独自の取り組みで、7月17日に発動した。だが8月に入っても、県内の新規感染者は15日に過去最多の136人を記録するなど100人前後の日が相次いでいる。
県は19日の対策本部会議で県内の感染状況を判断する指標を変更。それに伴い、テレビ出演時に自ら紹介するなど大々的にアピールしてきた県独自の指標「K値(県内の感染者増加率)」も“お役御免”に。判断基準の分かりにくさが指摘され続けてきたが、「一定の役割は果たした」と強弁した。