刑法犯少年 過去最少72人 長崎県警 2020年上半期

 長崎県警少年課は20日、今年上半期(1~6月)の県内の少年非行概況を発表。刑法犯で摘発・補導された20歳未満の少年は、72人(男64、女8)だった。統計が残る1951年以降、上半期で最少だった前年同期より、さらに11人下回った。
 同課によると、内訳は窃盗が33人(前年同期比11人減)で最も多く、粗暴犯9人(同5人減)が続いた。今期は凶悪犯が1人(同1人増)いた。同課は刑法犯少年が減少した理由を「少子化や、犯罪自体が減少傾向にあることが一因として考えられる」としている。
 一方、今期は長崎大学生の大麻事件が1件あり、大麻事犯での摘発は4年連続。同課は「SNSなどの影響で、若者の大麻に対する抵抗感が薄くなっている可能性がある」と話した。

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