東山紀之・堂本光一ら、森光子さん生誕100年特番で思い出を語る

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今年生誕100年を迎えた女優の森光子さんの特番『森光子生誕100年~放浪記 永遠のメッセージ~』が、28日(22:00~23:00)にNHK BSプレミアムで放送されることが21日、明らかになった。

8年前に92歳で他界した森光子さん。今年5月で生誕100年を迎えた。代表作『放浪記』は、日本が貧困にあえいでいた時代に作家を目指した林芙美子の自伝的作品だ。「放浪記が始まったのは東京オリンピックの3年前なんです」と森さんは言いながら50年に渡り演じ続け、公演回数2017回という単独俳優の最多公演記録を打ち立てた。

森さんの舞台にかける情熱は、様々な後進の舞台人に受け継がれている。とくに子供のなかった森さんを母のように慕っていたジャニーズのタレントたちは、森さんの精神を受け継ぎながら、精力的に活動を続けている。

番組では、生前の森さんと親交が深かった豪華俳優たちが森さんとの思い出を語るほか、実力派俳優たちが映像を介して森さんと“競演”し、『放浪記』の舞台に立つ。

証言ドキュメントでは、森さんと関わりの深かった人物の証言で、放浪記2000回へのこだわりと、知られざる森さんの最後の日々を明らかにする。登場するのは、黒柳徹子、東山紀之、堂本光一、井上芳雄。それぞれが語る内容は以下の通り。

■黒柳徹子
森さんとNHKドラマ『若い季節』(1961~64)の共演以来、親交があり、『放浪記』でも芙美子のライバル役日夏京子を演じた(2003年、2008年)。森さんとの友情や、晩年に垣間見た森さんの孤独の一端について語る。

■東山紀之
1986年のNHK『紅白歌合戦』初出場の折に、森さんと対面を果たし、以来、大河ドラマ『琉球の風』や帝国劇場での舞台などで共演し、大女優としての歩みを終生見守ってきた少年隊の東山も、森さんの教えや森さんが2010年に『放浪記』を降りた後の交流について語る。

■堂本光一
舞台『SHOCK』でミュージカルの単独主演記録を更新しつつも、今年の新型コロナ禍で公演の中止を余儀なくされたKinKi Kidsの堂本は、『SHOCK』に毎年駆け付け、堂本を励まし続けた森さんや恩師のジャニー喜多川氏が今の世に生きていればどんな示唆を与えてくれたか帝国劇場の客席で思いを馳せる。

■井上芳雄
ミュージカルの貴公子と呼ばれ、2006年に帝国劇場でのミュージカルで初主演を務め、森さんから励ましの言葉をもらった井上芳雄は、『放浪記』の場面の一つである「カフェー・壽楽」に迷い込み、『放浪記』に出演していた俳優(『放浪記』初演から出演してきた東宝現代劇の丸山博一、森さんとプライベートでも親交があり、2009年の『放浪記』最終公演にも出演した田根楽子)に森さんの秘蔵エピソードを聞く。

また、劇場中継の映像を利用し、森光子と『放浪記』での共演が叶わなかった岡本健一と上白石萌音が、森さんとのバーチャル共演に臨む。5幕から成り、各場が独立した芝居のように見事な戯曲となっている『放浪記』は、場面だけをピックアップしても一つの芝居として成立しうる。林芙美子と相手役の二人芝居の場面を再現する。

『放浪記』を何度も観劇し、舞台『深川しぐれ』(1997)『本郷菊富士ホテル』(1998)で森さんと共演も果たし、私生活でも親交のあった岡本健一は、第三幕「尾道」で、念願であった芙美子の初恋の男・香取恭助役を演じる。「尾道」は帝劇の大舞台にブルーバックを設置し収録した。『放浪記』の映像は、岡本の年齢(51歳)に近い1981年の『放浪記』(森光子当時61歳、三木のり平が潤色・演出を手掛けた初めての公演)を用意した。岡本が演じる香取恭助役は尾道に暮らす男で、方言を口にする。岡本は尾道の言葉を現地の人に改めて吹き込んでもらい、方言をマスターして「共演」に臨んだ。

上白石は、森さんが長台詞を聞かせる第二幕二場の「女給部屋」と、でんぐり返しで有名な第四幕二場の「渋谷の木賃宿」の再現に挑戦。芙美子と芙美子の妹分の悠起(ゆき)の二人芝居の場面で、過去に八千草薫、松原智恵子、岸本加世子、藤谷美紀らが演じた悠起役を、上白石が演じる。映像は2005 年の芸術座公演。NHKのスタジオにブルーバックを設置する中、岡本と同様にセリフや動きを完全に叩き込み、本番に臨んだ。

さらに、30日(24:15~)には、『放浪記 奇跡の2000回』を放送(初回放送2011年8月27日)。森さんが89歳の誕生日に迎えた、『放浪記』2000回公演(2009年5月9日)を3時間の完全放送する。

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