孤独を嫌いにならないで。田村セツコのひとり時間を楽しむヒント集

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『孤独ぎらいのひとり好き』

八十二歳の現役イラストレーター・田村セツコさんが、孤独の楽しみ方について書いたエッセイです。孤独とのつきあい方、ひとり時間をハッピーに過ごすヒントが見つかります。

孤独ぎらいのひとり好き
著者:田村セツコ
出版社:興陽館

ひとりでさみしいのはいや。でも、ひとりで過ごす時間は好き。そんな気持ちにぴったりと寄り添うエッセイです。

キュートなイラストや心温まるエッセイのなかで、いつも幸せに生きるヒントを教えてくれる田村セツコさん。本書では、孤独とのつきあい方をテーマに、日々を幸せに暮らすアイデアをつづります。

孤独と向き合うとき、著者が大切にしているのは、紙と鉛筆。自分の正直な気持ちを日記やノートにつづります。誰も味方がいないと思うときも、さみしい気持ちをありのままに書いてみる。親友のように打ち明け話を聞いてくれる日記やノートが、いつも心の支えになってくれます。

どんなふうに孤独を受け止めるかは自分次第と語るセツコさんも、若いころは孤独が嫌いでした。大人になってはじめて「孤独が自分に寄り添ってくれている味方」だと思えるようになったそうです。若いときと年を重ねてからの孤独の感じ方の違いも興味深いです。セツコさんのように、孤独に「解放感と自由なふんわり感」を感じられたら素敵ですね。

ひとり時間を大切にするということは、人生の今ことのときを大切に生きることにもつながってくる。会いたい人となかなか会えない状況が続くこの時期にオススメの一冊です。

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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