リケジョ育成セミナー 女子中高生、新幹線建設学ぶ

九州新幹線長崎ルートの高架橋上で女性工事担当者の説明を聞く参加者=JR長崎駅付近

 理系の女子“リケジョ”を育成する長崎大のセミナーが22日、長崎市内で開かれ、県内の女子中高生13人と保護者が九州新幹線長崎ルートの建設現場を見学し、新幹線事業に携わる女性職員の講話を聞いた。
 JR長崎駅に隣接する工事現場では担当者が事業概要を説明。建設中の高架橋に上り、宝町の国道に架かる橋梁(きょうりょう)について、高架橋上でブロックをつなぎ合わせて、少しずつ国道側に送り出して完成させたことなどを説明した。
 参加者は現場で働くゼネコンの女性社員に新幹線ホームの構造などを尋ね、「いつこの仕事を目指したんですか」などと質問していた。
 見学後は、そばの県庁で“リケジョ”による講話があった。県土木部新幹線事業対策室の末吉奈菜さんらが志望動機や仕事のやりがいなどについて語った。
 昨年も同セミナーに参加した県立長崎東高1年の松尾優花さん(16)は、「普段は見ることができない現場を訪れることができて興奮した。現場で働く姿を見て仕事のイメージができた」と話した。

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