動きの遅い台風8号が沖縄に接近

台風の危険要素に「勢力が強い」「規模が大きい」「速度が遅い」の3つがあり、このうち1つでもあればより一層の警戒が必要な台風ということができます。台風の勢力が強いと大災害が発生しますが、台風の規模が大きい時と速度が遅い時は、台風による暴風や強い雨の継続時間が長くなります。このため、建物が長時間の暴風に耐えられなくなり倒壊、あるいは、雨の総量が非常に多くなって洪水や土砂災害が発生しやすくなるからです。
台風8号が沖縄本島に近づいています。今後、強い台風に発達する台風8号は、夏台風特有の動きが遅い台風です。沖縄・奄美地方では暴風や強い雨の継続に警戒してください。

気象予報士・饒村 曜

画像について:23日午前10時の台風8号の位置と進路予想。

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