トレード市場でロイヤルズ・ローゼンタールが注目株に

トレード・デッドラインが8月末に迫るなか、トレード市場では手頃な対価で獲得できるリリーフ投手が注目を集めているようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、すでに複数の球団がトレバー・ローゼンタール(ロイヤルズ)の動向をチェックしているという。ローゼンタールはロイヤルズに加入した今季、見事な復活を遂げ、クローザーとして活躍中だ。

現在30歳のローゼンタールはカージナルス時代にクローザーを務めた経験があり、2014年に45セーブ、2015年には球団新記録となる48セーブを記録。しかし、2016年以降は成績を悪化させ、2017年途中にトミー・ジョン手術を受けたため、2018年は無所属のまま1年を過ごした。

完全復活を目指してナショナルズに加入した昨季は、開幕から4登板連続で1つもアウトを取れない大乱調。12試合に登板して防御率22.74で6月下旬に解雇され、タイガースでも10試合で防御率7.00に終わった。その後に加入したヤンキースではメジャーに昇格できず、シーズン終了後にフリーエージェントとなってロイヤルズとマイナー契約。オープン戦7試合で防御率0.00と好投し、ロースター入りを勝ち取った。

今季はここまで11試合に登板して10回1/3を投げ、6セーブ、防御率0.87、14奪三振の好成績をマーク。失点はソロ本塁打による1点だけで、相手打者を打率.147に抑えている。開幕当初はセーブ機会以外での登板も目立ったが、カージナルス時代の指揮官でもあるマイク・マシーニー監督の信頼を得て、今月に入ってからはクローザーとして起用されるようになった。

ロイヤルズにはもともとマイナー契約で加入しているため、年俸は格安。それでいて全盛期に近いパフォーマンスを取り戻しているため、トレード市場での人気は非常に高い。8月末のトレード・デッドラインに向けて、争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

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