「くんち気分味わって」 手拭いなど資料展で紹介

各踊町の手拭いなど、貴重な資料を展示した「くんち資料展」=長崎市、市歴史民俗資料館

 諏訪神社の秋の大祭、長崎くんちにまつわる貴重な資料を展示する企画展「くんち資料展」が20日、長崎市平野町の市歴史民俗資料館で始まった。10月11日まで。入場無料。
 今年の奉納踊りは、新型コロナウイルスの影響で来年に繰り延べとなった。企画展は来年に向けムードを高めようと、これまでの奉納で使用された43踊町の手拭いのほか、幕末期に公家が揮毫(きごう)した「正一位諏訪大明神」の書、手拭いで作られた羽織型びょうぶなど約280点を展示している。
 永松実学芸員は「各踊町の手拭いを一同に見る機会はなかなかないはず。今年(奉納踊りが)ないのは寂しいが、来場者にくんち気分を味わってほしい」と話した。
 来年の踊町は桶屋町、船大工町、万屋町、栄町、本石灰町、丸山町の6カ町が予定されている。

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