ブルージェイズ 先発右腕2名が故障 山口にもチャンスあり?

ブルージェイズは日本時間8月24日、先発右腕のマット・シューメイカーを右肩の炎症により10日間の故障者リストに登録した。また、レイズ戦に先発した右腕トレント・ソーントンが右肘の炎症を訴え、1イニングを投げただけで降板。ソーントンが故障者リスト入りするかどうかは未定だが、ブルージェイズは先発ローテーションから2名の右腕を欠く可能性が出てきた。

シューメイカーは今季ここまで5試合に先発して0勝1敗、防御率4.91を記録。一方のソーントンは3試合で0勝0敗、防御率11.12と不本意なピッチングが続いていた。ソーントンは8月上旬にも右肘の炎症で戦列を離れており、復帰後2度目の登板で故障が再発する形となった。

チャーリー・モントーヨ監督は試合後、「初回が終わったあと、彼はまっすぐに階段を下りてきて、ピート・ウォーカー(投手コーチ)に肘の異常を伝えていた。もちろん、肘の異常を訴えた投手は降板させなければならない。ピートは私のところへやってきて、続投は無理だと教えてくれた」とソーントンの状況について説明。今後の動きは検査の結果次第だが、再び故障者リスト入りする可能性が高そうだ。

ブルージェイズは開幕から故障者リスト入りしていたチェイス・アンダーソンが8月上旬に復帰したが、7月末に昇格した有望株ネイト・ピアソンも右肘の張りで故障者リスト入りしており、健康な先発投手が柳賢振(リュ・ヒョンジン)、タナー・ロアーク、アンダーソンの3人しかいない状況。ソーントン降板後に2番手として3イニングを投げたアンソニー・ケイやシューメイカーに代わってロースター入りしたジェイコブ・ワゲスパックが「代役」の有力候補と見られるが、8月に入って5試合で防御率1.17と好投している山口俊にもチャンスがあるかもしれない。

モントーヨは「おそらくケイを使うことになるだろう。シューメイカーが離脱した時点でケイを候補として考えていた」と話しており、ケイが先発4番手となるのはほぼ確実。山口はローテーションの残り1枠をワゲスパック、トーマス・ハッチ、ライアン・ボルッキらと争うことになりそうだ。

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