ダルビッシュ快投で5勝目 サイ・ヤング賞に推す声も

【ホワイトソックス1-2カブス】@リグリー・フィールド

カブスは先発のダルビッシュ有が7回103球を投げて被安打6、奪三振10、与四球1、失点1という快投を見せ、今季5勝目(1敗)をマーク。1点ビハインドの6回裏にカイル・シュワーバーの5号逆転2ランが飛び出し、ホワイトソックスを2対1で破った。カブス3番手のジェレミー・ジェフレスが今季3セーブ目を記録。ホワイトソックス先発のディラン・シースは6回2失点と好投したが、今季2敗目(4勝)を喫した。

ダルビッシュは2回表先頭のホゼ・アブレイユに11号ソロを浴びて先制を許したが、好調のホワイトソックス打線に与えた得点はこの1点だけ。5回表二死二・三塁のピンチでヨアン・モンカダを空振り三振に仕留めた際には雄叫びを上げ、感情をあらわにした。

7回表はアウト3つを全て三振で奪い、今季2度目の2ケタ奪三振に到達した。今季初先発で黒星を喫したあとは5度の登板で5連勝。ナショナル・リーグ中部地区の首位を走るカブスにとって、ダルビッシュが先発する日は「絶対に勝たねばならない試合」となっているが、ダルビッシュはその期待に応える快投を続けている。

デービッド・ロス監督は「速球だけでなく変化球も良かった。しっかり制球できていたし、見ていて楽しかったよ」とダルビッシュの快投を絶賛。逆転弾を放ったシュワーバーも「彼が僕たちのチームにいてくれるのは本当にありがたい。11種類のボールを狙ったところへ投げられたら打てるわけがないからね」とエースへの信頼を口にした。

ロスはダルビッシュを「対戦相手は関係ない。彼が試合を支配しているんだ。素晴らしいボールを投げている」と手放しで称賛するが、それはロスに限った話ではない。MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは「ダルビッシュ有はナ・リーグのサイ・ヤング賞のフロントランナーの1人だ。正真正銘のフロントランナーかもしれない」と述べ、ダルビッシュをサイ・ヤング賞の筆頭候補に挙げた。

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