東彼杵道路など整備促進を要望 期成会、県と県議会へ

 東彼杵道路と椋呂路(むくろじ)・板山トンネルの建設促進を求める両期成会(会長・朝長則男佐世保市長)は24日、長崎県庁を訪れ、県と県議会に財源確保や整備促進などを要望した。
 東彼東彼杵町と佐世保市を結ぶ地域高規格道路「東彼杵道路」は1994年に「候補路線」に指定されて以降、進展がなかったが、国は本年度から事業化の前段階となる「計画段階評価」に着手する。
 朝長会長はハウステンボス(HTB)周辺地域へのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致などへ「後押しになる」と評価。新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ地域経済を回復させるために「観光や物流など地域経済に寄与する道路整備が重要」として早期事業化を要望した。
 奥田秀樹県土木部長は「計画段階評価に一歩進んだのは地域の皆さんの活動のたまもの。早期事業化に向けて引き続き一緒に取り組みたい」と述べた。
 同市世知原町に建設中の県道板山トンネルの整備促進と、同市と松浦市を結ぶ椋呂路トンネルの早期着手なども求めた。

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