メットライフドームでプロカメラマンが伝授「球場デートで夏映え写真を撮る方法」

一塁側トレイン広場内「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」ではクラフトビールが楽しめる【写真:松本洸】

暑~い夏。野球女子なら、やっぱり球場デートがしたい! そして、最高の思い出写真を撮りたいですよね。そこで取材班は、新しく素敵になったと話題のメットライフドームエリアへGO! 数々の媒体で活躍中のプロカメラマンに、夏映え写真の撮影テクニックをみっちり教えてもらいました。球場デートの予定がある人はもちろん、そうじゃない人も夏映え写真スポットを探している人も! 超お役立ちの撮影ハウツー&フォトジェニック・ポイントをチェックしてくださいね。

「DAZNデッキ」の大型ビジョンではスペシャルコンテンツも放映

【SCHENE1 DAZNデッキ】階段に座っての足元写真はかわいさMAX! つま先クロスで、より女子っぽく

最初に取材班が訪れたのは、獅子ビルと3塁側コンコースをつなぐ「DAZNデッキ」。レンガ調の地面と明るい色合いの階段がおしゃれな雰囲気。階段にちょっと腰かけたり、大型ビジョンを眺めたり……。待ち合わせ時間も苦にならなそう。

「この階段は色がきれい。女の子の足先を入れると、かわいい写真が撮れるんじゃないかな。足元写真は、クロスしたりつま先を上げると、より女子っぽさが演出できますよ」

なるほど。ちなみに、こういう景色がいい場所だと、つい景色全体を撮りたくなります。でも、素敵な引き風景写真って、ナニゲに難しくて……。

「そんな時は、超広角で撮ってみるのも手。iPhoneにもそういう機能があるけど、非日常っぽい写真になります。ちなみに、外で人物写真を撮るなら逆光がいいかも。まぶしくないから目がパッチリ開けられます。顔が暗く写らないか心配かもしれないけど、最近の携帯カメラは、きれいに露出補正できるから大丈夫!」

「グリーンフォレスト デリ&カフェ」カフェコーナーで販売している「フレッシュジュース」

カメラマンさんいわく、夏の屋外でかわいい写真を撮る時、「カラフルなジュースは、強い味方」。そこで、階段のふちにジュースを置いて超ローアングルで写真を撮影。すると……ジュースと地面の色のコントラストがとってもきれい! ポスターみたいな写真が撮れました。

選手のイラスト入りトートバッグやクッションなどの景品がゲットできる「クレーンゲーム」

【SCENE2 ライオンズ チームストア 獅子ビル】クレーンゲームの照明を利用すると、肌がきれいに見えちゃいます!

新たにオープンしたグッズショップ「ライオンズ チームストア 獅子ビル」。中に入ると、選手の写真やサイン入りミラー、イラストキーホルダーにかわいいキャップまで! 野球女子にはタマらないグッズがズラリ。ゲーム機器もあるから、デートを盛り上げるのに一役も二役も買ってくれそう。あっ、クレーンゲームもありますね。

「クレーンゲーム、いいですね! ケースの中で照明がガッツリ焚かれているでしょ? その効果で、スタジオっぽく撮れます(笑)。女の子はできるだけガラスに近づくと、きれいに写るはず。あとは、隣の隣のケース越し……みたいな構図も、面白い写真になりますね。あまり人が思いつかないような構図にあえてトライするのも、思い出に残る写真を撮る秘訣です」

バッチが取れる「スウィートランド」

「機械自体がカラフルな“スウィートランド”(流れてくる景品をキャッチするゲーム)も、かわいく撮れますよ。撮り方に迷ったら、とりあえず俯瞰でいきましょう! フラットで要素がギュッと詰まった写真は今っぽいし、おしゃれな雰囲気になります」

ちなみにショップの奥には、好きな選手と合成で2ショット写真が撮れる「ライオンズフォト」というサービスもありました! これもまた、メットライフドームならではのいい思い出写真になりそう。

ところで……ショップで写真を撮る場合、混んでいるのに無理やり写真を撮ろうとしたり、買わない商品をベタベタ触るなどの迷惑行為は絶対NG! カメラマンさんも、「やっぱりグッズは買って、スタジアムで撮るのが一番映えます!」と言っていました。

一塁側、入場ゲートをくぐってすぐ左手の「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」

【SCENE3 CRAFT BEERS OF TRAIN PARK】“主題”と“副題”を決めるとバランスのいい写真が撮れます!

外国のフードショップみたいな「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」は、クラフトビールとフードのテイクアウト専門店。看板のロゴもとってもかわいい! カメラマンさん、上にある看板をかわいく撮る方法を教えてほしいです。

「うーん。看板だけをかわいく撮るのは、ちょっと難しいかもしれません。なので、ビールと一緒に撮ってみませんか? 写真をうまく撮るには、主題と副題を意識することが大切。この場合、主題はビール。“ここで買ったよ”という説明の意味も込めて、看板を副題にすれば、バランスのいい写真になると思います」

お店全体を素敵に撮りたい時は、どうすれば?

「下からあおるように撮ると、インパクトのある写真になります。さらにお店を中心に、芝生の緑と空をバランスよく配置すると彩りもよくなる。これで青空だったらバッチリ! 最高の夏映え写真が撮れるはず」

ライオンズの応援アイテム・フラッグに見立てた「フラッグピザ」

ショーケースの中には、おいしそうなピザが。「フレッシュトマトマルゲリータ」や「ポテマヨガーリック」など種類が多くて、見ていてワクワクしてきます! 並んでいる間に、「どれにする?」「何が好き?」なんて会話するだけでも楽しそう。

「あはは。カラフルなフードが並んでいて、外国の食べ物屋さんみたいですね。ショーケース内の食べ物をかわいく撮るコツは、撮りたいものにとにかく寄ること! このピザの場合は、LIONSフラッグもかわいいので、そこに寄ってもよさげです。あとは、ガラス越しなので人が映り込まないよう角度に注意してくださいね」

違う種類のビールを頼めば、夏映え写真成功&彼との距離を縮める効果も?

冷たいビール片手に観戦……というのは夏の醍醐味。そんな雰囲気を醸す写真を撮りたいなら、やっぱりグラウンド背景も外せません!

「グラウンドを背景に置くなら、引き気味で。ドームの屋根部分とグラウンドの両方が入る構図にすれば、より球場に来た感が強調できます」

「ステンレスカウンター」とグラウンド、ビールのコントラストも綺麗

他にも、グラウンドを背景に素敵な写真が撮れるスポットがあるかな?と、探し始めた取材班。「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」から少し坂を上がったところで、「ステンレスカウンター」と「パノラマウッド4」を発見しました! カウンターはスタンド席だし、「パノラマウッド4」はベンチタイプのシート。好きな人と(物理的に!)近づけそうで、デートにピッタリの予感(笑)。

カメラマンさんも、早速ベストの絵面を探してくれました。「ステンレスカウンター」は無機質なシルバーとグラウンドの緑が、いいコントラストです!「ですね! デート感をより強調したいなら(笑)、二人で手に持って乾杯!みたいな演出もアリ。「ステンレスカウンター」は立見券非販売日はどなたでも使用可能。詳細はHPでチェックを!

ラズベリー風味の「ジャズベリー」(左)と苦みの少ない「FAR EAST 東京ホワイト」

ウッドデッキは、ローアングルにするとテーブルとグラウンド、そしてビールがきれいなグラデーションに。よかったら、ビールは彼と違う種類を頼んでみてください。カラフルで、より素敵な写真になります!」

彼と違う種類を頼めば、写真がかわいくなるだけじゃなく、「それ、おいしい?」なんて、お互いに味見したり、ますます距離が縮まりそう。一石二鳥ですね!(笑)

なお余談ですが、ビールの写真を撮る時って泡がしぼみがち。何か裏技がないか尋ねると、「スプーンなどで軽くかき混ぜると、泡が復活しますよ」。とはいえ、写真を撮ることに夢中でせっかくのビールがおいしく飲めなければ、本末転倒。さくっと撮って、彼とカンパイしてくださいね!

獅子ビル2Fのフードエリア「グリーンフォレスト デリ&カフェ」は試合開始2時間前から試合終了まで営業

【SCENE4 グリーンフォレスト デリ&カフェ】近くに白っぽい柱のある窓際の席が撮影ベストポジションです!

自然光が差し込むフードエリア「グリーンフォレスト デリ&カフェ」。グリーンウォールを配した入り口の看板から、もうフォトジェニック♪ ところがカメラマンさんいわく、「実はこの看板みたいに、照明の光と自然光が混じるような場所だと、撮影は難しいんです(笑)」

自然光と照明が混じると撮影が難しい、ということは……。素敵なフード写真を撮りたいなら場所選びは重要。やっぱり、いい席をゲットしたいですね。

デリコーナー付近、窓際がカメラマンさんオススメの席

自然光と照明が混じると撮影が難しい、ということは……。素敵なフード写真を撮りたいなら場所選びは重要。やっぱり、いい席をゲットしたいですね。

「はい! デーゲーム、つまり日のある時間帯に室内でフードの写真を撮るなら、思いきり自然光を活用してください。一番いいのは窓際の席。近くに白っぽい壁や柱があるとベターです。レフ版効果で光がきれいにまわり、フードもドリンクもきれいに撮れるので。このデリは窓際の席付近に白っぽい柱があるから、撮影には最高! もし好きな席が取れない場合やナイターの時間帯は、中側の席を選んで。ちなみに光は逆光、もしくは斜めから光が差し込むように食べ物を配置すると、いい雰囲気になります」

デリコーナーは食事メニューも豊富

「男の子なら、“牛フィレステーキプレート”や、“グリーンフォレスト デリプレート”みたいに、たくさん食べ物が乗ったプレートメニューを選ぶことも多いかもしれませんね。そういう時は、写真に全部入れようとしないこと。じゃないと何が見せたいのかわからない、ぼんやりした写真になってしまうから。メインのお肉や、カラフルな食べ物を手前に持ってきて“主題”にしてください。たとえば(右の)デリプレートの場合、パプリカの色がすごくきれいだったので、シーフードマリネを前に持ってきています」

パンケーキやラテの種類も豊富で女子に嬉しいメニューがズラリ!

ここで取材班、カフェコーナーで季節の果物がどっさり乗った「フルーツパンケーキ」を発見!(笑) 彼はがっつりごはんでも、彼女はデザートを楽しんで……なんてカップルも多そうですよね。

「スイーツはすべてがきれいで完成されている素材。どう撮ってもかわいくなります(笑)。しいて言うなら、俯瞰で写すと今っぽい写真になりますね。あとはイチゴのような鮮やかな色のフルーツは手前に持ってくること。ブルーベリーみたいに沈んだ色味のフルーツが乗っている場合は、撮る時に露出を上げてみて。ちょっとした工夫でカラフルでかわいい写真になるんですよ」

一塁側「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」から「パノラマウッド4」へと向かう途中にあるレトロな売店

【エピローグ】

いかがでしたか? 今回ご紹介したエリアのほかにも、メットライフドームには、絶好の撮影スポットがたくさんありました!

特に取材班が感激したのは、「CRAFT BEERS OF TRAIN PARK」付近で見つけた、レンガの壁紙が貼られた壁と、昔ながらの売店! プロカメラマン曰く「レトロ系の場所は、さらにアプリでレトロフィルター加工をすると、味が出ます」とのこと。

「でもね、素敵な写真を撮る最大のコツは、“これ!”という写真が撮れるまで、何枚も撮ることです。プロも納得のいくまで、何枚も撮影していますから。メットライフドームは、カラフルなフードやドリンクに、フォトジェニック・スポットも多かったし……。うん、いい夏映え写真が、たくさん撮れるはず!」

プロカメラマンも太鼓判を押してくれた、メットライフドームエリア。おしゃれな写真が撮れるだけじゃなく、おいしいフードやお楽しみスポットで、きっと忘れられない夏を演出してくれますよ。あなたもぜひ訪れて、素敵な思い出を作ってくださいね!(構成・中塚真希子・梶原麻貴 / Makiko Nakatsuka・Maki Kajiwara)

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