水陸バギー 長崎県初の導入 佐世保市消防局 孤立地帯での救命可能に

市消防局が導入した水陸両用バギー(手前)とバギーを積載する特殊車両(奥)=佐世保市消防局

 長崎県佐世保市消防局は、津波や大規模風水害に対応する水陸両用バギーやバギーを積載する特殊車両を県内で唯一導入した。26日、同市平瀬町の市消防局で説明会を開き、朝長則男佐世保市長らにお披露目した。
 バギーと特殊車両は被災地での救命救助が目的。総務省消防庁が各都道府県に1台ずつ貸与している。市消防局に配備された車両は国からの要請があれば県外にも出動する。11日に本格的に運用を始めた。
 バギーは泥でぬかるんだ場所などあらゆる地形で走行できるのが特徴。孤立地帯での活動などを想定している。特殊車両はバギーや救命ボートなどを積載できる。被災地まで人と機材を運ぶ役割を担う。
 説明会では西崎正明市消防局長が「台風に備え運用訓練に万全を期したい」とあいさつ。朝長市長は「佐世保市も梅雨の時期、地滑りや土砂崩れなどの災害に見舞われた。機動力を十分に発揮してもらいたい」と激励した。

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