高齢者の肺炎球菌予防接種 葉山町が費用助成方針

葉山町役場

 新型コロナウイルスの影響が長引く中、神奈川県葉山町が高齢者肺炎球菌の予防接種費用を助成する方針を決めたことが26日、町への取材で分かった。65歳以上の町民の接種率は5割以下にとどまるといい、コロナに感染した人が肺炎球菌にもかかり重症化するのを防ぐことが目的という。

 肺炎球菌の予防接種費用は国が65歳以上を対象に、5年おきのタイミングで助成しているが、未接種の高齢者が多いという。町は66歳以上で過去に接種していない町民を対象に助成する。

 期間は10月から来年3月までとする方向で、自己負担が4千円となるよう助成する。9月町議会に関連費用約1500万円を計上した補正予算案を提出する。

 町は「新型コロナウイルス対策が浸透してインフルエンザの流行も抑えられているので、町として高齢者の肺炎重症化を防ぐことに力を注いでいきたい」と説明している。

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