今季2人目のノーヒッター? 剛腕・ヘイダーが9回1/3被安打ゼロ

メジャーリーグでは日本時間8月27日、ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)によって今季初のノーヒッターが達成された。しかし、連続した9イニングを無安打に抑えた投手はジオリトだけではない。ジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)は同日、1イニングを無失点に抑えて今季7セーブ目をマーク。ここまで9試合に登板して防御率0.00を記録しているだけでなく、9回1/3を無安打に抑えている。

もちろん、ヘイダーの「ノーヒッター」はレコードブックには記録されない。リリーバーが連続した9イニングを無安打に抑えるのは今回が初めてではなく、たとえば2017年のジャスティン・ウィルソン(当時タイガース)は開幕11試合で9回2/3を無安打に抑えた。ただし、ウィルソンが前の投手から引き継いだ走者を1人生還させたのに対し、ヘイダーはそれすら許していない。

クレイグ・カウンセル監督は「ジョシュの存在を当たり前だと思うべきではない。彼がこのチームで成し遂げてきたことは素晴らしいし、それを継続してくれている」とヘイダーの働きを絶賛。「2年連続でリーグの最優秀リリーバーに選ばれているけど、今年もまた受賞するんじゃないかな」と述べた。

ブリュワーズでノーヒッターを達成したのは1987年のフアン・ニエベスだけだが、ミルウォーキー・ジャーナル・センチネルのJ・R・ラドクリフによると、ヘイダーのような「隠れノーヒッター」はいくつも存在するという。たとえば、2005年にデリック・ターンボウが10回無安打、2016年にタイラー・ソーンバーグが9回1/3無安打を記録しており、ヘイダーも昨年6月に11回1/3を無安打に抑えている。

速球のスピードが少し落ち、スライダーを投げる割合が上昇するなど、今季のヘイダーのピッチングには少し変化が見られる。しかし、ベン・ギャメルが「彼がマウンドに立つときは歴代最高の信頼度だ。それについて疑いの余地はない」と語るように、同僚からの絶大な信頼は変わっていない。

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