Honda eの価格は451万円から! これって高い? 安い? 市販モデル、その内容は!?【I Love コンパクトカー】

Honda e (ホンダ e)

ベースグレードは451万円、上級グレードは495万円

2020年10月30日(金)より発売開始がアナウンスされたHonda e(ホンダ・イー)。年間の販売計画台数は1000台。

その気になる価格はシンプルなタイプのベースグレード「Honda e」が451万円(消費税込)、装備を充実させた上級グレードの「Honda e Advance」が495万円(消費税込)と公表されました。

実際の購入にあたっては、CEV補助金等もあり上級グレードで約16万8千円、ベースグレードで約23万6千円の補助金が支給されるほか、自治体からの補助金等も見込まれ、価格はもう少し抑えられそうです。

「Honda e」4つの魅力

とはいえ、価格だけ見ると451万円スタートはやはり安いとは言いにくいかもしれません。しかし、街中での取り回しの良さと力強いモーター・後輪駆動による走りの楽しさを実現する、ホンダが提唱する近未来を具現化した都市型コミューター「Honda e」、その中身はまさに“ホンダってワクワクするクルマをつくるな”がたくさん詰まっているのです。

モダンで親しみやすいシンプルデザイン

ゆるキャラみたいなとぼけた顔を持つフロントのデザイン。

ライトも丸ければ、それを囲む黒いふち取りも楕円形。白いボディだとパンダみたいです。この黒の部分にはカメラやレーダー、さらにボンネット上には充電機能が集められています。

サイドミラーはなんとデジタルカメラが受け持っています! 不釣り合いに小さい耳のように、ボディサイドからぴょこんと飛び出しているのがそれです。

ボディ全体を見渡してもどこにも派手なところはなし。シンプルに徹した全体のフォルムは先進的なEVのイメージとは真逆で、そこがまた、Honda eを身近に思わせる理由になっているようです。

ボディカラーは、新色の「チャージイエロー」のほか、「プラチナホワイト・パール」「ルナシルバー・メタリック」「モダンスチール・メタリック」「クリスタルブラック・パール」「プレミアムクリスタルブルー・メタリック」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」の、全7色を設定。カラーにより、ポップな可愛い系からクールなカッコいい系までクルマの雰囲気が一変します。

インテリアは、直感的に使いやすいメーターパネルとサイドカメラ用を含む5つの液晶画面「ワイドスクリーン Honda コネクトディスプレー」などの先進装備を搭載しつつ、家のリビングのようなリラックスできる空間をイメージし、ぬくもりを感じる自然の風合いのウッド調パネルを採用。

クルマの室内灯も通常は屋根にある照明部にスイッチがあるところ、家の照明スイッチだって壁にあるんだから、と、ピラー(柱部)にスイッチがついています。

先進テクノロジー

「ワイドスクリーン Honda コネクトディスプレー」では、運転席や助手席でそれぞれ表示機能を選択したり、左右のアプリを入れかえたりなど自在な操作性を実現。

さらに、クラウドAIによる音声認識と情報提供を行う「Honda パーソナルアシスタント」が操作可能となっています。

「OK Honda」と呼びかけることで、音声認識により最新かつリアルタイムの情報をオンデマンドに提供します。また、語りかけに対しキャラクターが7つの表情で反応したりするなど、よりクルマへの愛着が増すこと請け合いです。

また、専用アプリを通じてスマートフォンをデジタルキーとして利用することが可能に。ドアの解錠時はセンターピラーに備わるNFCセンサーに、乗り込んでイグニッションをオンにする際は同じくインパネに備わるNFCセンサーにスマホをかざすことで始動します。

快適かつクリーンな都市型コミューター

Honda eはEV専用に新開発されたプラットフォームに、最高出力154PS、最大トルク315Nmを発生する電動モーターと、35.5kWの高出力型リチウムイオンバッテリーを組み合わせたパワートレインをリアに配置し後輪駆動を採用。重量配分を前後50:50で実現しています。さらに、「ノーマル」と「スポーツ」の2種類の走行モードや、シングルペダルコントロールなど、ドライバーの好みのシーンに合わせた走りの設定を可能としています。

バッテリー容量は街乗りで必要十分なものとしてWLTCモードで283kmを実現。30分の急速充電では202kmの走行が可能となっています。

先進の安全・安心

コンパクトEVのパッケージと優れた全方位衝突安全性能を実現するボディ骨格技術を開発。さらに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備しています。

「やっぱりホンダってワクワクするクルマをつくるな」

いかがでしたでしょうか? ホンダが提唱する近未来を具現化した都市型コミューター「Honda e」。

世の中から未来のホンダに対する期待感を醸成させる、ホンダファンを増やすといった使命を背負って登場したこのモデル、価格だけ切り取って一概に高いと切り捨てることは出来ないのではないでしょうか?

「やっぱりホンダってワクワクするクルマをつくるな」。一人でも多くの人に見て触れて体感してもらいたい、そんな1台です。

[筆者:MOTA編集部]

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