宇宙Six・江田剛主演、舞台「知恵と希望と極悪キノコ」ゲネプロ&取材会リポート!

宇宙Sixの江田剛が主演を務める舞台「知恵と希望と極悪キノコ」の上演初日に行われたゲネプロをリポート! 人情喜劇を得意とする大浜直樹の作品で、ヒーローものの映画撮影現場を舞台に、脇役である戦闘員たちの知恵と希望をクローズアップした物語。

江田が演じたのは売れない役者・しば秀輝。戦闘員Aという端役ながら、長ゼリフを任され意気揚々。その裏で、映画出演という夢がかなったこの作品を最後に、役者を引退しようと心に決めていた。しかしあらゆるハプニングが重なり、戦闘員Aのセリフがカットになってしまう事態に。それも仕方ないと受け入れようとするしばだが、この日出会ったばかりの戦闘員の仲間たちは、しばのために奮闘する。

江田は、周囲に振り回される心優しい戦闘員Aを好演。決して前に出るタイプではないが、その場の空気を和ませるキャラクターで戦闘員たちの心を一つにした。ジャニーズJr.の小川優も戦闘員B役で出演。コメディー作品が初めてとは思えない自然体な演技で、戦闘員たちを明るく引っ張った。

さえない主演俳優・隼駿太郎(野村宏伸)の空回りや、監督とプロデューサーの関係など、“芝居現場あるある”を盛り込んだ笑いが満載の今作。戦闘員Aのために知恵を絞るシーンが全員キノコの怪人姿で行われるというのも笑いの要素になっていた。必死な姿や心温まる場面も、滑稽なキノコ姿で行われているというギャップで笑いがこぼれるのだ。全員で踊るシーンもあり、江田と小川はさすがジャニーズというキレのあるダンスで魅せる。江田はエンディングで華麗にロンダートからのバク宙も披露し、会場を湧かせた。

ゲネプロ終了後には取材会が行われた。江田は「今日のゲネプロでは宇宙Sixのメンバー、松本幸大と山本亮太が見に来てくれましたが、まさか最前列のど真ん中を陣取っているなんて!(笑)。舞台に出ていった瞬間気が付きました。メンバーが視界に入るので、めっちゃ緊張しましたが、芝居を見ながら笑っていたのでホッとしました」とコメント。

また、「今回は特に大人数の現場で、いつもなら宇宙Sixのメンバーもいて、みんなで分担して座組みを支えていくんです。山本(亮太)ならガンガンテンションを挙げてみんなを引っ張っていき、原(嘉孝)は真面目なので『こうしようよ』と語り掛ける、松本(幸大)は何も言わず背中で語る、そして俺は全体のバランスを取る役。でも、今回は1人なので、この20人という大所帯を束ねていくというのは、例えるなら(堂本)光一くんがやるようなこと」と先輩を例に挙げ、「だからこそ、誰にも頼れないという点では不安を感じました。でも“この作品をよくしよう”というベクトルがみんな合えば自然に同じ方向を向くと思うので、座長としてはみんなに自分の熱量や頑張ろうという思いを伝えるようにしました。光一くんのように背中で語ることはできないので、みんなで手を取り合って一緒に進んでいこうというスタイルです!」と。

さらに、「こんな時期だからこそ俺たちにできることは何か、という熱いメッセージ的なものを強く持った作品なので、お客様1人1人に元気と勇気を届けられたらと思います」と座長として挑んだ今回の舞台を語っていた。

取材・文/加治屋真美

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