ブルージェイズが先発補強 マリナーズからウォーカーを獲得

ブルージェイズは日本時間8月28日、後日指名選手または金銭とのトレードでマリナーズから先発右腕タイワン・ウォーカーを獲得したことを発表した。ブルージェイズは3人の先発投手(ネイト・ピアソン、マット・シューメイカー、トレント・ソーントン)が故障者リスト入りしており、ポストシーズン進出に向けてトレードでの補強を目指していた。

ロス・アトキンスGMは投手の補強を行う予定であることを明言していたが、その言葉通りの動きとなった。現在28歳のウォーカーは今季5試合に登板して27回を投げ、2勝2敗、防御率4.00、25奪三振を記録。トミー・ジョン手術の影響により2018年は3試合、2019年は1試合しか登板できなかったが、4年ぶりにマリナーズへ復帰した今季は開幕から先発ローテーションの一角を担っていた。

アトキンスによると、ブルージェイズは長い間ウォーカーの獲得を狙っていたという。「彼は本当に良いボールを投げられる投手だ。4種類のボールで空振りを奪うことができる」とアトキンス。ウォーカーが健康を取り戻し、なおかつブルージェイズがポストシーズン進出を狙える位置につけているため、ようやくウォーカー獲得の条件が整ったというわけだ。

ウォーカーの加入により、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、タナー・ロアーク、チェイス・アンダーソン、ウォーカーで先発5枠のうち4枠は確定。残りの1枠はアンソニー・ケイやジェイコブ・ワゲスパックなど、イニング跨ぎのリリーフをこなしている投手が候補となっているが、さらなる補強に動く可能性もある。場合によっては、日本時間8月27日に4回2安打1失点の好投でメジャー初勝利を挙げた山口俊にもチャンスがあるかもしれない。

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