レイズが外野手補強 ロイヤルズからフィリップスを獲得

「トレード・デッドラインで最も忙しいチームの1つになる」と予想されているレイズは日本時間8月28日、有望株ルシウス・フォックスとのトレードでロイヤルズからブレット・フィリップスを獲得したことを発表した。人材豊富な外野に強肩好守のフィリップスが加わるため、筒香嘉智の外野手としての出場機会に影響を与える可能性もありそうだ。

現在26歳のフィリップスは今季がメジャー4年目。今季は18試合に出場して打率.226、1本塁打、2打点、3盗塁、OPS.681という成績を残している。2017年にAAA級で打率.305、19本塁打、78打点、9盗塁、OPS.944をマークするなど、マイナー時代は全体トップ100に入るほどの有望株として期待されたが、当時の評価に見合うほどの実績を残すことはできていない。

レイズはオースティン・メドウズ、ケビン・キアマイアー、ブランドン・ロウ、筒香、マニュエル・マーゴ、ハンター・レンフローとレギュラー級の外野手を多く抱えており、マイク・ブロソーやホゼ・マルティネスも外野を守ることができる。そこに外野3ポジションを守れるフィリップスが加わるため、出場機会をめぐる競争はさらに激化することになるだろう。

フィリップスは今季開幕時点でのサービスタイムが1年ちょっとのため、年俸調停の権利を得るのは早くても2021年シーズン終了後。また、フリーエージェントになるのは早くても2024年シーズン終了後のオフだ。ただし、すでにマイナー・オプションが切れているため、レイズはフィリップスを他球団へ流出させたくないのであれば、アクティブ・ロースターに登録し続ける必要がある。

ロイヤルズへ移籍するフォックスは23歳の遊撃手。昨季はAA級で104試合に出場して打率.230、3本塁打、33打点、37盗塁、OPS.682をマークし、AAA級でも15試合に出場した。

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